リフォーム店はジブリの空気

先日、袖の擦り切れたコートをもって昔からやってるリフォーム店へ行った。古い3階建てのビルの急勾配の階段を息を切らしながら登ると、突き当りに店名だけ書かれたドアが一枚。中は客から預かった衣服や布地が、壁や作業台の上に所狭しと置かれている。雑然としていながら隅々まで意味のあるものだけで埋め尽くされた、職人の城。ジブリ映画のワンシーンのような空間だ。

入ってすぐの正面の作業台兼受付で、矍鑠としたおばあさんが応対し、奥から背の高い優しげな女性が作業の手を休めて出てきてくれる。挨拶もそこそこ、無駄話もなく、すぐ仕上がりの確認をしてそれで終わり。いっそ「40秒で支度しな」と言われるんじゃないかとワクワクしていたが、それはなかった。

今ではクリーニング店などでもリフォームを受け付けているが、そういう注文がすべてここに集まってくるのだろう。時節柄、これから繁盛する仕事だ。あとで調べると、ネット上の口コミ評価もかなり高かったが、一人だけ最低点をつけたのがあり「行くたびに値段が違う」とコメントが。意味がわからないのでしばらく考えたら、これまで定価販売だけで、職人に依頼して見積もりしてもらう経験がなかった人なのだろうと思い至った。

AIに頼んで描いてもらったが、こういうお約束な絵柄はホントうまい。また、以前は画中の文字がデタラメなことが多かったが、TEILORやSINGERなどの表記は正しい。が、よく見ると機械部が入っている部分に引き出しがあったり、往来に向けて鏡文字でなければならない店名が普通に表記されていたり、メジャーの数字がでたらめだったりと愉快な部分があちこちにある。それも味わいのうちだ。

タイトル画像のはなし / 無題

私のPCのスペックは、本来CGをやれるほど高くない。とはいえ、昔の環境のことを思えば夢のような高性能だ。ローポリゴンの画像作りに慣れていて、精密なリアルCGを作る気がないので、十分いろいろなことができる。奥行きのないものばかり作っているのも貧弱な環境のせいだが、綿密な計画なしの行き当たりばったりでも、なんとなく気に入ったものができたりする。

ちなみにこういう大きなサイズの画像を置くとスマホユーザーには迷惑だとは思う。WORDPRESSのテーマは大きな画像ファイルから小さなサイズの画像を自動作成し、スマホにはそちらを掲示するようにできているが、縮小しただけで大分印象が変わってしまう。さしずめこのタイトルなら、周囲に単色の部分など作らず、オブジェクトそのものだけを切り取るようにしたほうがスマホでの見栄えがするとは思うが。

一方でネットマーケのターゲットとしては、PCとスマホは完全に違う層と考えたほうがいいらしい。さしずめこのサイトは、スマホには敬遠されるかも知れないが、PC視聴者にフレンドリーなサイトということだ。

ガラケー最後の日

今年3月31日にdocomoのfoma通信が終了した。「ガラパゴス諸島がすきだから」と言いながらスマホにしなかったが、ついに年貢の納め時である。思えば固定電話の時代から、集中している時にかかってくる電話が嫌いだった。「電話は免許制にしろ」と言いたかった。

さてインターネットが普及したとき、真の業務効率化時代が到来したと思った。連絡事項はあらかじめ文章にして送りやすい時間に送信し、自由なタイミングで受け取る。WINWINで互いの生産性が上がる。そう思っていたのだが、本格的な携帯時代になり、のべつまくなし連絡を垂れ流しあう時代になってしまった。そしてメールさえも、すぐ返信しないのはマナーがどうこう言うようになった。情報通信機器の導入で、情報の集約管理というシステム化とは真逆の現象が起こったのだ。

自分だけはそうなりたくないと、携帯は持たないでいたのだが、某巨大電気通信事業者企業と取引があったので逃げ切れなかった。ある日、はいコレと携帯を手渡された。ちなみにこの時受け取った機械は、さすが本職が選んだだけあって、軽量で音声も明瞭、何度か落としたが壊れることもなかった。その後何代か買い替えた中でも、最高品質だった。
逆に言うと、モバイルは買い替えるたびに重く使いにくくなっていった。ボタン類の配置も操作のこと考えてるとは思えず、音質も悪くなった。特に「着信あり」ランプが無くなったのは閉口した。置いたまま席を立っても、以前はランプの有無はすぐ目についたが、液晶に表示されているだけだと見落としが増えた。ランプ1個のコスト削減というマーケ判断の前には、ユーザーフレンドリーとかは全く意味がないらしい。

そしていま、スマホが目の前にある。まず、ガラケーに比べサイズが大きくてつかみにくく、滑り落としそうになる。石器時代の磨製石器のほうが手に馴染む感じだ。以前、某社スマホがモデルチェンジで解像度が上がったと言った際、単純に機械のサイズが大きくなっていて、頭が痛くなった。そのうち40インチになったら背負って歩くのかと。
また、よくわからんアイコンが多いので、片っ端から削除した。が、アイコンを隠すだけで、アンインストールできるものは少ない。この小さな機械の中で、使わないアプリが常駐されたり、サーバーとバックグラウンドで通信されてはかなわないのだが。それらにもまして驚くのは、落としただけでガラス面が割れるらしいということだ。人間工学?なにそれ、おいしいの?である。
数十年後、昔の珍発明として笑い話になることは分かってるのだが、今は諦めるしかない。要は使いようで、外出に持ち出さなければ良いのだ。