子供時代に宇宙飛行士に憧れた人は多いと思う。その中で実際になれた人は確率的にはゼロ同然だが、宇宙や地球を見たかった、宇宙の神秘を研究したかったというなら、写真、映像、立体劇場やVRというように、何割かは実現してきている。宇宙の研究も、多くのデータが公開されている時代だ。人によっては飛行士になれなくても宇宙への夢がほぼかなったも同然だろう。やはり夢は大きく持ったほうが後々お得である。
そういう歩留まりなんぼではなく、宇宙飛行士そのものでなくては意味がないという人もいるだろうし、ひとつのことに打ち込むのは立派だ。が、有名人の一員になって国家元首からも一目置かれ、歴史に名を残し、収入も相応で、もちろんモテモテ...というように地位や境遇への憧れなら、当然挫折し夢の数%も実現できないことになる。
ここまでは前置き。本題は何かと言えば選挙である。いやが上にも候補の情報が流れてくるが、地位や身分への憧れ、個人的なサクセスストーリーの夢に突き動かされているタイプは、なんとなくわかる。これが歳をとった数少ない利点のひとつで、ほぼ顔を見ただけでわかってしまうのだ。それと経歴を結びつけて候補の人生を思い描き、「お前はクビだ!(トランプ氏がTVの人気キャスターを務めていたときの決めゼリフ)」などと言う。あまり上品ではないが、普段なかなかできない人物こきおろしができるも選挙の楽しみだ。もちろんそれと政治的手腕は別物だが。