米軍が空挺部隊の訓練を中止したというニュースがあった。地上部隊投入の前触れかもしれないというが、空挺部隊(パラシュート降下部隊)というのが非常に気になる。
空挺作戦はかっこいい。派手好きの大統領が制空権は握ったと判断し、手っ取り早い勝利を狙ったということだとしたら、マーケットガーデン作戦に似ていると思った。
マーケットガーデン作戦は第二次大戦のヨーロッパで行われた、連合軍の「史上最大の失敗」である。ナチス占領下のオランダ国境にかかる川の向こうにパラシュート部隊を送り込み、両側から橋を占拠中のドイツ軍を叩いて、そのまま一気に終戦まで持ち込もうとしたが、空挺部隊が壊滅し、惨憺たる結果に終わった。
この作戦の前に、史上最大の作戦と言われた「ノルマンディ上陸作戦」があった。これはイギリスのモントゴメリー将軍が指揮したが、空一面のパラシュート部隊の映像にアメリカ人と議会は夢中になり、ぜひ我らがアイゼンハワー大統領が空挺部隊を率いて勝利する場面を見たいと望んだ。そのためドイツ親衛隊が再編成して待ち構えているという情報が握りつぶされ、アイゼンハワーを総司令官として作戦は強行された。
だが、連合軍は予想以上の抵抗にあって川を渡って空挺部隊と合流できず、イギリス軍の空挺部隊が取り残された。このとき、降伏を勧めるドイツ軍に対して英空挺部隊の指揮官が「NUTS!(しなびたxxx野郎め!)」と返答したのは有名なエピソードだ。
歴史は繰り返すとは思わないが、愚行はしばしば繰り返される。自分が心配することじゃないかもしれないが、どこに投入するかちゃんと考えていてほしい。イランはあまり空挺作戦に向いてる地形じゃないような気もするし。始まってしまった戦争はできるだけ被害を少なくして欲しい。負け惜しみで有名になっても意味がないのだから。


