「結果が求められるときに、その想像力のなさが問題なのだ」

スターウォーズの外伝「スターウォーズ7クローン・ウォーズ」の中の、ダース・ベイダーのセリフ。
帝国に支配されたとある惑星で、帝国軍の将校が逮捕直前まで追い詰めた手配中の反対勢力のメンバーに逃げられてしまう。ベイダーにその報告をした際に、自分は定められた手順に従っていたと弁解するのだが、ベイダーは「結果が求められるときに、その想像力のなさが問題なのだ」と言って処分してしまう。でれっと眺めていた番組で、突然含蓄の深いセリフが出てきて居住まいを正した覚えがある。

何しろ帝国なのでパワハラの極みではあるが、一般社会でも、政治以外の場面は、民主的でなければならないわけではない。企業だけではなく今では役所も結果が全てだ。想定していない出来事が常に起こり、良好な結果のために、現場ではルールや指示内容を逸脱しなければならないことも起こる。むしろそういう場合、ときにはルールを逸脱する判断をしてもらうために人間を雇っているのだとも言える。

私の世代は、度胸と根性と誠意さえがあればどんどん業績が上がった時代を知っているが、今となっては夢物語である。労力であれ資金であれ、技術力であれ、資源を最大の効率で生かさなければ組織は生き残っては行けず、そのためにはきめ細かいルールが欠かせない。とはいえ、保身のためにマニュアルを求めるのは少々疑問だったのだが、さすがはベイダー卿、一刀両断である。

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