コロナ終息?

コロナが終息しそうだ。まん延の初期に、志村けん氏を亡くしたことが今さらながら惜しまれる。その後のワクチン接種や治療体制の充実、ウィルスの弱毒化を思えば、あの一時期さえしのいでいたら、多少放埒な生活をしていても事なきを得たのではないかと思う。

さて志村けん氏の持ちネタにバカ殿がある。顔を白塗りにしちょんまげがトレードマークだが、戦国時代の今川義元などは実際に貴族風に顔を白塗りにしていたという。信長に負けたので軟弱の象徴のように言われるが、坂東荒武者の頭領だけにそうとう武張った人物で、進取の気風があったのだと思う。一方の信長は完全な都会っ子で、武芸が達者だったという話も聞かない。いわば音楽を愛するジャ○アンを、の○太君が卑怯な未来道具で返り討ちにしたのが、田楽狭間の戦いである。(?)

なお、あの独特のちょんまげは「茶筅髷(ちゃせんまげ)」という。五月人形のような典型的な形の兜には、真上に穴が空いている。武士は頭の天辺を剃り上げて兜のクッションに密着させ、さらに残った髪の毛を束ねて兜の穴から出すことで兜を安定させた。普段この髪の毛の束を油で固めて頭の上に載せていたのがふつうのちょんまげだが、茶筅髷はそのままで兜を被り、髪を穴から突き出すことができた。つまりいつでも兜を被る用意はできている、という戦国の気取りを残した髪型で、江戸時代になっても、議論より刀で決着をつけようではござらんかというような侍に好まれた。そのため。太平の世にふさわしからずと、何度か禁止令が出ていたらしい。

さて、コロナ以前の世界には戻れないという言葉を聞いたことがある。コロナ初期は世界中が震え上がっていたとはいうものの、現在の世界情勢に比べれば、まだまだ太平の世だったような気がする。

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