blenderで試したい技術があったので、作ったもの。意味のない形だが、展示会風にするとそれらしく見えたのではないかと思う。
CGの物体の色は照明の使い方で全く変わる。例えば赤い物体でも、光が強くあたった箇所は白、当たらない箇所は黒になる。それ以外の箇所はピンクだったりえんじ色だったり、全体的に茶色にしか見えないというようなことも起こる。さらに鏡面のように光を反射するのか、または布のように反射しないかなど、表面の性質でもかわる。
なので画像全体としては光線のあたり具合によって、あちらを立てればこちらが立たずで、思った通り作るのは難しい。最終的にお絵かきソフトでハイライトや影を描き込んでしまうことも多い。今回はそういう後工程なしでできたので、なかなか満足である。
こんな風に照明や物体の素材感の、いい感じの組み合わせが見つかったらそれを記録し、蓄積してゆくのがCGのノウハウだが、そこまで書いてる解説書はない。体当たりで独学するしかないのだ。自分は40年以上3DCGをいじってきて、少しはノウハウがあったつもりだったが、BLENDERに乗り換えたらそれらが通用しなかった。ようやくわかってきた部分もあるが、実写背景との合成や、動画作成など、先は長い。ノウハウを積めば積むほど新しい技術が追加されていくところは、逃げ水を追いかけてるようなものだ。そこが面白いところでもあるのだが。
新たなCGの手法に代わっても、これまで培ってきたノウハウが有ったからこそ応用が効くのでしょうね。3DCGについては、それこそ数十年前に、設計士の知人やCGの専門家に手法を見せて貰ったものですが、素晴らしさは理解できたものの、その時の自分の環境が整って居なかった事もあり、手付かずのまま来てしまいました。後悔先に立たずで未だに難しい分野だと、なかなか踏み込めないジャンルになっています。タイトル画像も毎回感心して拝見しています。
数十年前だと大変だったでしょう。私が始めた頃はマウスもなくて、黒い画面に文字を打ち込んでました。そのころの能力の低いPCで作るのに慣れているので、今のソフトは随分楽です。スタジオで物撮り撮影のある人は、アドバンテージがあるでしょうね。