今回のポイントは背後の文字ではなく、手前の氷の結晶の表現。サムネイルではわかりづらいので、下記の画像をクリックして拡大してみてほしい。
透明な物体は難しい。我々が知ってるガラスや氷は、ある部分は背後が透けて見え、別な部分で鏡面のように周囲を写し込み、なおかつ所々に光を強く反射したハイライト部分がある。CGでは物体の見え方を「透過」に切り替えることはできるし、反射率や透過率、内部の屈折率まで自由に変えられるが、数値を調整しないと氷に見えないということでもある。氷のはずなのにアクリルっぽいということになる。
そのため物体の数値だけでなく、ライトの位置を変えたり、ハイライトをつけたい物体だけ照らすが他のものには影響しないという、CGならではのイカサマなライトを付け足したりというように、画面全体の調整が必要になる。今回の画像では、左右の結晶のように、透過させたはいいが背後に溶け込んでしまい、結晶の外形がよくわからなくなってしまった。
そこでCG空間で調整するのをあきらめ、一旦画像に書き出したものにお絵かきソフトでハイライトを書き込んでしまった。それが真ん中の結晶である。イカサマライトを使うくらいなら、絵で書き込んでも同じこと。そういう居直りもCGのノウハウのうちだ。
氷や水の表現は絵やイラストでも難しいテーマですね。ましてやCGとなれば余程の熟練?コツ?を要するのでしょう。むしろ、部分的にでも氷の写真をCGに変換できればいいようにも思いますが?口で言ように簡単には行きませんよね。私などは絵でさえ水の描写が大の苦手です。PhotoShopか何か別のソフトで加工しての合成は出来ないのでしょうか?
1枚絵ですから、ちょっと化粧直しにphotoshopも使ってます。動画だと1コマずつ修正してられません。AdobeのAfter Effectだと、それを簡単にできるらしいのですが持ってませんし、きりがないですからね。