バイオリンの奏法のひとつで、多分カントリーなどのポピュラーで使われているテクニック。2本の弦を同時に弾いて和音を出すテクニックである。2本だからダブルだが、なぜストップなのかはわからない。
バイオリンは音量の小さな楽器だ。演奏者は顎で本体を挟んでいるため骨伝導で大きく聞こえるが、高音の弦だと蚊の泣くような音しか出てないことがある。我が愛機のような安物だとなおさらだ。曲の盛り上がる部分でも他の楽器ほどの十分な音量が出ないが、ダブルストップで弾くとなかなか迫力が出てくる。テネシーワルツなど、カントリーの曲ならぜひ使いたい技術だが、バイオリンを始めた当初、普通に弾いても隣の弦まで鳴らしてしまうくらいだから、ダブルストップは案外簡単なんじゃないかと思っていた。が、これは大間違いで、1本の弦だけなら多少当たる角度が違ってもちゃんと音は出るが、2本の場合は両方の弦に均等に乗るよう、弓を厳密な角度に保たなければならない。聞かせどころを作りたいなら、それなりに努力しなければだめだということで、鋭意練習中である。
これはイギリス人のフィドル(バイオリン)奏者、Chris Haigh氏による、テネシーワルツの指導動画である。英語の解説部分が長いので観賞用には向いてないかもしれないが、バイオリンの音を強調してあり、また、和音の選び方が格好いいので非常にためになる。私は最近まで知らなかったが、サイトでは、カントリーを中心にジャズ、ポピュラーなどかなり多くの指導動画をアップしていてためになる。