テネシーワルツは,バイオリンを買う前から,これだけはやりたいと思っていた曲.どうやらフィドルの定番曲だったらしく,無数の演奏動画があったが,とりあえずこんなふうに弾けたらいいと思っていた.
特に,指をスライドさせて音を下げるところが,いかにもカントリーぽくて聞かせどころだと狙いをつけていたのだが、実際には全く出来なかった.バイオリン本体がずれるからだ.音程を上げる場合は本体を首に押し当てる方向だからいいのだが,下げると本体が向こう側に引っ張られてしまって,顎から外れそうになる.左手がネックを握りしめてしまっていて,首でしっかり挟んで固定できていなかったためである.
本来バイオリンは首だけで挟んで,左手を外しても落ちないものらしい.それでこそ左手は自由に動くことができるのだが,完全に手を離すのはなんとも怖い.
ちなみに,テネシーワルツは昔から知っていたが,歌詞の内容を知ったのは大人になってから.
私(♀)はテネシーワルツに合わせて恋人と踊っていた
その時、たまたま私の馴染みの友に出会った
彼女を私の恋人に紹介して
そして彼ら二人が踊っている間に
友達は私から恋人を盗んだ
なんとも身も蓋もない歌詞である.ティーンエイジャーならトラウマだろう。これがテネシー州の州歌だというから、テネシー出身者には油断できないのかも.ヤンキー娘も泣き寝入りするというのも意外だった.てっきり取っ組み合いするのかと.