youtubeには,バイオリンの持ち方や指使いなど,入門者向けのレッスンをしてくれるチャンネルがある.その中のひとつ, MioQさんのチャンネルは,本人がアメリカ在住の日本人なので,国内でアップした動画よりフランクでとっつきやすいような気がする.安物バイオリンも,頭ごなしにダメと決めつけるのではなく,実際に弾いてみせて良し悪しを論じていてフェアな感じがする.
日本人でフィドルのレッスン動画をアップしてくれている人は見つけられなかったが,海外の動画では比較的簡単に見つかる.例えばこのブログの第一回で,激安バイオリンを弾きこなして見せてくれたFIDDLERMANのサイトには,ジャズやブルースのレクチャーもある.またこのFIDDLEVIDEOにも,沢山のレッスン動画がアップされている.
それにしても、欧米人はなぜか言葉で説明したがる.最期まで説明だけで終わってしまう動画さえある.「教える」ということは「しゃべる」ということだと,信じて疑わないのかもしれない.そうなると,申し訳ないが飛ばし見するしかない.
ところで,昔気質の日本の職人は,弟子に「技は見て盗め」と言ったそうだが,閉鎖的で時代遅れなようでいて,案外世界に通じる最先端の指導方法かもしれない.伝統工芸などの世界に外国人の弟子入りがけっこうあるそうだが、一番大事な部分は言葉に頼らず見るだけだからこそ,何国人でも入門OKなのだろう.
次回「アメイジング・グレイス」(6/4公開予定)
乞うご期待!
僕もデザインの道に「弟子入り」の形から入った。まさに「技は盗め」方式で、毎日、先生の作品の描かれた紙の端に試しに筆で色出ししたものを屑籠からこっそり持ち出して、下宿でスクラップしたものだ。これが、お金のかからない色遣いの良いお手本になっていた。音楽も先輩たちを見様見真似で楽器を演奏。しかし今では周りにその環境は無い。YOU TUBEなどで習うのが近道かと思って、時々見るようになった。