バイオリンの形は完成されていて、何百年も変わっていないと言われているが、附属品は時代を経るごとに増えてきて、全体で見れば、昔とはすこしずつ違ってきてるようだ。
「あご当て」は、最初は無かったものらしい。楽器に組み込むのではなく、後からとりつける装置だ。
の肩当ては結構新しいものらしく、形もさまざま。スポンジやタオルを肩に乗せるだけの演奏者もいるらしい。
は日本ではアジャスター、海外ではファインチューナーと呼ばれる装置。ヘッドのペグで大まかに音程を合わせた後、ここで微妙な調律をする。高い楽器には1個だけ、練習用などの楽器には4個ついている事が多い。上達した人はこんなものに頼らず、ヘッド部分の杭を回すだけで調律するらしいが、これがそう簡単にできるものではない。大の男が歯を食いしばって押し込みながら回さなければならず、すぐ回しすぎ、戻し過ぎになってしまう。同じ力で他人をつねったら、傷害罪になるだろう。かといってゆるく差し込めば、弦の張力で巻き戻ってしまう。上級者にはコツがわかってるのかもしれないが、4つつけないと到底調律はできない。
弦がブリッジに食い込むのを防ぐチューブ。音に影響を与えそうで、邪道な感じもするが、やる人はやっている。
これらの附属品は持ちやすさや調律のしやすさのための工夫で、それだけバイオリンが持ちにくく、調律しにくい楽器だとも言える。未来のバイオリンは、本体の形はそのままだが、弁慶の七つ道具のように、周囲にハイテク装置がゴテゴテと付属するようになるかもしれない。
実は,私の家内もバイオリンを弾いていたことがあります。バイオリニストになるわけでも無しみんなの中に入って演奏していただけですし,昔の事ですから今では忘れていると思いますが、以外に身近に居たのだと今になって気づきました。