古代メソポタミアの遺跡から、人類最古のビール醸造所が発見された。これはエジプトで発見された世界最古のパン工房よりも古いため、人類は食用の麦の余剰で酒を作ったのではなく、はじめに酒造りをし、その後食用にするようになった可能性が出てきた。
これは納得のいく話だ。小麦の耕作を始める前でも、狩猟であれなんであれ人間はちゃんと何かを食べて生きていた。今日、明日の食料が不安な状態で畑作に取りかかるとは思えない。また、将来の食糧危機を危惧して、収穫まで時間のかかる農業を始めたというのも、理性的すぎてウソくさい。むしろそれまでも果実などから作っていた酒を、小麦から大量に作る方法が発見され、飲みたい一心で大勢が協力して畑作を始めることになったというほうが人間らしいような気がする。
お酒は心をリラックスさせる効果もあるので、楽しみの少なかった古代には何かにつけて重宝されたのでしょうね。昔の田舎だって祭りでも法事でも葬儀の通夜でも寄合でも酒は付き物でしたからね。酒の肴には漁獲類や野菜や穀物が出されたわけですね。酒のお蔭で、もてなす為に様々な料理も開発された可能性も有るでしょうね。しかし、我々米を主食にしていて日本酒の場合には米作が先と考えますが、米を使わないビールの醸造の場合は逆のようですね。
日本の酒は神事と切り離せませんが、海外でもビールを使う儀式というのは聞きませんね。ワインがからむのはあるようですが。果物が発酵するだけでできる、ワインのほうが先だったのかもしれません。古代の酒は、ぐでんぐでんやベロベロとは無縁の、厳かな感じがしますね。
ところで、ビールといえばドイツ。ドイツと言えば、やったぜ日本代表!今日の気分は、これ一色です。