パーカー・ソーラー・プローブ、太陽への21回目の接近を完了

NASAのパーカー・ソーラー・プローブは9月30日に太陽への21回目の接近を完了し、太陽表面から約451万マイル(726万キロ)まで接近して自身の距離記録に並んだ。今回の接近観測が終わると、宇宙船はふたたび太陽から離れて金星の重力で最後の軌道変更を行った後、太陽への接近と観測を3回行った後は重力に捉えられて太陽に突入する運命にある。

2015年の発射時点では、随分先のことと思っていた計画の終了が見えてきた。宇宙船には、世界中から集まった一般人の署名データが搭載されていて、私もその一人である。ちなみに日頃当サイトでは個人情報につながる情報は慎重に避けてきたので、もし身バレすることがあるとすれば、この宇宙船から以外に考えられない。
それはともかく感無量である。だが今年10月、同じくNASAによる木星の衛星エウロパ観測船が発射されるが、ここにも署名させてもらった。宇宙は広く、人間の探究心にも限りはない。太陽が済んだら木星へ。漠然とした話で膨大な費用もかかるだろうが、同じロケットなら他国に落とすより宇宙に飛ばしたほうがマシだろう。ささやかな署名だが、少しでも後押しできればいいと思う。

2 thoughts on “パーカー・ソーラー・プローブ、太陽への21回目の接近を完了

  • 10月 5, 2024 at 06:10
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    そうなんですか?パーカー・ソーラー・プローブは任務完了後に地球に帰還回収できるのかと思って居ました。プレートの個人情報も太陽の高熱で消滅するわけですね。半ば安心の様な残念なような、複雑な気持ちですね。でも、これまで成し得なかった太陽に関する貴重なデータの多くを入手できたのですから大役を果たした訳ですね。私達にとって最も重要な影響を与え続けている太陽を日常は当然のように思いがちですが、今回の探査で新たな事実が解明されれば、未知と思われていた宇宙の謎の一部でも理解できるのかも知れませんね。地球上でお互いにミサイルを打ち会っている場合じゃあないですね。

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    • 10月 5, 2024 at 07:28
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      太陽の巨大な重力に引きずり込まれないよう、すぐ側を猛烈なスピードで通過して観測。次の周回では更にスピードアップしてもっと近づく。これを繰り返して、太陽に最も近づいた記録と、人類が作った最速記録を塗り替えてきました。そういう離れ業的な軌道修正をするための燃料も尽きるでしょうから、最後は太陽の引力に負けるのでしょうね。太陽自身のデータは山程送信されて来てるはずなので、科学者にとってはむしろこれからが本番です。解析は何年もかかる大事業だと思います。

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