プロと矜持と

以前、シティホテルの管理職と仕事をしたことがある。当時は喫煙者だったので、作業が白熱してくると我慢できなくなり断って吸わせてもらった。が、先方はこちらが1本でも吸い終わると灰皿ごと取り替えてしまう。ゲストの灰皿に吸い殻が残っていたらすぐ取り替えるよう叩き込まれてきたので、残ってると気になって仕事どころじゃないのだと言う。そう聞いて、ホテルマンへの敬意がぐっと高まった。また、百貨店のギフト包装も、偉いさんほど上手いと聞いたこともある。プロとはそういうものだと思っていた。

が、先日、宅配便の再配送を受け取りに営業所まで出かけ、予想外の大荷物だったので荷造り紐をかけてほしいと頼んだが、ずいぶん手間取ったうえに、ばさばさになったスズランテープでゆるゆるに縛られてしまった。自分でやったほうがマシだったが、メンツもあるだろうとそのまま受け取ったが。
たぶん事務専門の人か、臨時やアルバイトだったのかも知れないが、天下の〇〇運輸のスタッフならあっという間に紐をかけてしまうだろうと思っていたので少々がっかりした。担当作業に特化させ業務全体を効率化させるということかも知れないが、専門化とは他のスキルを身に着けないという意味ではないような気がする。そうやって身につくスキルが乏しくなれば、AIでいいことになってしまう。誰であれユニフォームを着た以上、現場に入った以上、全員がプロとして見られるという考え方は、古いようでいて最先端のようにも思えるのだが。

あまりおもしろくない記事でも画像がつけばそれなりに、動画だったらけっこう説得力が出る。
でもその順番で制作が面倒になる。AIでできるならこしたことはないという気持ちはわかる。
こんなのでも、手作業だと結構面倒だった。

2 thoughts on “プロと矜持と

  • 5月 8, 2026 at 07:49
    Permalink

    昔から職人さんは好きで、例えば大工さんなどとは良くお喋りしたものです。素朴で飾りっけも無く話していても肩が凝らない、更には専門知識も豊富な所がいいですね。日曜大工などの際には彼らの足元にも及ばないですが、多少なりとも参考にもなりますね。これも父が陶器職人だったせいなのかも知れませんね。大工さんも棟梁ともなれば夫々の奥技なども有って、これぞと見込んだ弟子には伝承していくのでしょうね。私も絵の弟子入りの経験がありますが、奥技までは中々教わらなかったですね。今でもサービス業などで職人的裏技など伝承して行って欲しいですね。

    Reply
    • 5月 8, 2026 at 09:50
      Permalink

      どんな現場も職人気質の人が支えていますが、水をむけるといろいろヤバい裏話を聞かせてくれるのが楽しみです。口が重いといわれてますが、そういう職人には会ったことがありません。道具のこと、商品のことなど、ほうっておくと一晩でも話し続けるような人ばかりでした。また、身近に「職人殺し」もいました。一般人なんですがなぜか職人さんにモテて、すぐに意気投合してオマケをもらったり特別待遇してもらってました。そういう人は職人さんから見ると、何かのオーラが出てるのかも知れません。

      Reply

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です