現代社会では、多くの企業が、犯罪ではないが決して消費者に知られてはならない禁断のマーケティング手法を実践している。という話をよく聞く。本当かどうか確かめようがないので、とりあえず「都市伝説」だということにして紹介してみたい。
これは当社の話。随分昔のことなので時効だ。
FAXがあらゆる会社に行き渡った頃、「時代を見つめるxxxマガジン」というFAX定期刊行をはじめた。そういう使い方が他になかったので顧客でも珍しがられ、届いたらトップの机に置くように言われるようになった。その中である時「メルヘン」をテーマに、何回か特集をした。
その後行われた顧客への競合プレゼンテーションでの、当社のコンセプトはもちろんメルヘン。たあいもない手法だが、名だたる大企業を相手に、分不相応に大きな仕事を勝ち得た。そのマガジンはその顧客にしか送っていなかったこと、Eメールが普及したころに同じ手口を使ったことは内緒だ。
社会の裏側で語り伝えられる都市伝説。信じる、信じないはあなたしだいだ。
受け取った側は「マガジン」とのタイトルで、多くの方々に読まれているものだとの先入観ができたのでしょうね。世間一般の「流行り」などの「最新情報」だと刷り込まれたところで、タイミングを計ってプレゼンテーションですね。既にテーマを仕組まれていた事とは知らずに。
同業者は時間をかけたり、何段重ねのしかけはしませんでしたね。だから弱小でもけっこう勝てました。あとから代理店にすごい顔で睨まれましたが。