ライフワークと高齢クリエイター

仕事であれ趣味であれ、歳を取ると現在やってることはすべてがライフワーク。自然と人生をかけた取り組みになってしまう。定年のない仕事をしている人には当たり前のことだが。
ネット上の創作系サイトで、高齢クリエイターがけっこう活躍しているのではないかと思うことがある。それを一番感じるのは小説投稿サイトだ。この手のサイトはインターネット普及直後からあった。画期的な試みだと思ったが、さすが当初は当時は原稿のレベルが低く、さらに言えば安っぽいポルノが多かった。
が、いつの間か膨大なライトノベルの発信源になり、出版やマンガ、アニメといった日本のコンテンツビジネスの一翼を担うほどになっていた。そのレベルはピンキリだが、作者の言葉遣いや歴史的エピソードの引用などを見ると、決して10代、20代ではないと思えるものも多い。しかもかなりのハイペース連載なうえ、いろいろな業種で就業経験がそれなりにあるようにも見える。先日は「人間機関車ザトペック」などという、私でもうろ覚えの古いネタがあった。検索すれば若い人でもわかるかもしれないが、こういう小ネタは同時代性のない人にはなかなか出てこないような気がする。
もしかしたら、創作投稿の世界ではなかなかの高齢者が活躍しているのかも知れない。CGにも同様のクリエイターがいる。若い頃にはとても手が出なかったソフトが簡単に手に入るようになり、ネット上で作品や使い方講座などを公開している。小説についても、昔にも志望者は大勢いただろうが、現実的に地方在住者にはデビューチャンスがないも同然だった。が、創造的な衝動というのは業のようなものなので、夢破れてそれっきりな人だけではなく、なんとなくプロットを書き溜めて来たという人もいただろう。それが例えば定年などで時間ができ、さらに投稿サイトという場所を得た。想像に過ぎないが、あり得ることだと思う。

One thought on “ライフワークと高齢クリエイター

  • 5月 12, 2024 at 14:40
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    小説嫌いな私でも、或る時ふっと『小説でも書いてみるか』なんて思う時がありますね。それもネットが普及したからですね。しかし未だ腰を上げるまでには至りませんが、その内暇になれば程度には考えますね。やりたい事は沢山有っても欲張らずに何かに絞る事でしょうね。考えて見ればかじりかけた事ばかりで満足いくものが未だ一つもありませんね。動き回って時間ばかり消費している今現在では創作活動には向いていないですね。

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