小学生のころ,ほぼこのイラスト通りのプラモデルを持っていた.初めて彩色で仕上げたもので,長い間机の上に飾っていたのだが,なんという名前でどういういわれがあるのかなどは全く分からなかった.
それが近年,ネットで素性がわかった.名前は「ラットフィンク」.描いたのはエド”ビッグダディ”ロスという名の,イラストレーター/デザイナーである.1960年代アメリカの,大出力に改造した車”ホットロッド”の文化の中から,アンチ・ミッキーマウスのシンボルとして生まれた.日本の「カワイイ」文化の正反対のシロモノである.
ネットの知識は確かに偏っている上,ちょっと専門分野に入ってしまうと,それほど高度なものでもなくなってしまう.何か知ったような気になるのは危険なのだが、こういうサブカルチャー的なものについては,実に丹念に情報収集されて公開されている.公式サイト
そんなネットでも,いまだにどういうキャラクターなのかわからないのが,本ブログのタイトルにも使っているコレ.その昔の,ちょうど文芸春秋くらいの大きさの小説雑誌に掲載されていた.おそらく海外のマンガで,イジワル爺さん風の邦題がつけられていたように思う.私よりさらに上の世代の人の中に,ようやく見たことのある人がいるくらいだからかなり古いものなのだろう.手塚治虫作品に登場する,田鷲警部の元になったキャラクターだと言った人もいた.現在情報募集中である.
次回「合法的」(10/14公開予定) 乞うご期待!