当サイトではパブリック・ドメインの名曲を紹介しているが、いまだに音楽の権利関係がよく分からない。昔は作曲者の死後20年程度ではなかったかと思うが、現在はTPP締結によって70年まで延長されたという。こうなるとどの曲がパブリック・ドメインなのか、プロ演奏家でもわからないだろう。例えば、アーチストがステージで予定にない曲を演奏したくなったら、まず弁護士に問い合わせろということだろうか?そして、そもそも作曲者はそんな状態を納得できるのだろうか?
音楽家は世事に疎い人も多いから、周囲のものが権利を守らなければならないというのはわかる。でも、死後までというのはどうなんだろう。自分の曲が一切の制約なく人々に親しまれてほしいとは思わないのだろうか。一世を風靡してひと財産稼いだなら、子孫は築いた資産を受け継いで運用すればいいだろうし、それほどでもない曲ならそもそも大した金額は産まない。子孫や権利の購入者まで引き継がなくてもいいのではないだろうか。長い保護期間の間に忘れ去られてしまえば、あたら名曲を抹殺してしまうことになる。
そこで「名曲世界遺産」という制度を考えた。一定以上ヒットした曲は、権利者が望めば「名曲世界遺産」として登録され、同時に権利が消失するのだ。もちろんアテが外れる人も出てくるだろうし、逆にファン団体から登録するように圧力がかかるかもしれない。が、そんなひと騒動こそ作曲者冥利というもの。世界中いたるところで、感謝とリスペクトを込めて曲が演奏されるというような光景を、当人が生存中にみることができるかもしれない。そして、バブル超えの株価に湧く日本企業が、なんとあのビートルズの名曲を買い取り、世界遺産として解放してしまってもいいのだ。
カラオケにおける印税は、いったいいくらなのか調べましたが一曲5円程度だということです。たったの5円?と思いますが、侮る事なかれ。例えば、全国で1日5万回再生されていれば、1日25万円、一ヶ月で771万円、9300万円の印税収入となります。一曲で9300万円であれば、二曲で1億86000万円の収入とと化けます。それだけ、カラオケ関連の収入とは、莫大な金が動き、音楽に夢をもつひとたちが後を絶たないのが納得いきますね。しかし、自己管理も難しく、結局は著作権協会にお願いする事になりますから、四半期ごとに協会から作者に支払われるようですが、協会の手数料も掛かり、作曲、作詞、歌唱すべて一人でこなさない限りは分散されてしまいますね。
権利関係は難しいですね。自分も含めて誤解している人は多いと思います。収益を伴わなければ新しい曲を演奏しても良いとも聞きますが、純粋な音楽ファンがそんなことまで忖度しなければならないのが、不自然な感じです。
それほど有名ではないですが、何曲かレコード化したことのある人が、著作権教会に入ってるが一銭ももらったことがないと書いてました。どうもアーチストに還元するためではなく、厳しく使用料を回収して回ることで、勝手に演奏しないよう脅しをかけるだけの組織じゃないかと思いますね。
人前で曲を演奏したり、歌ったりする事も著作権が壁になって、簡単にできなくなりましたね。自分で隠れてこっそりなら聴衆も居ないので良いのでしょうが、少し上達すれば他人に聞いてもらいたいと思う筈ですね。例えば、カラオケルームで二人で1時間以内に、併せて10曲ほど歌っても、ドリンクサービス付きで特別な飲食をしない限りは、合計760円程度ですから、あの著作権料は作詞家や作曲家や歌手宛に幾ら払われているのでしょうね。それと、他人と言っても部屋の中の数人対象ですから特別なのでしょうか?。