政府閉鎖

アメリカの国会が紛糾したせいで政府が閉鎖され、さまざまな公共サービスが停止している。同じことがオバマ政権の時に起きた際に、私はアメリカほどの大国の政府が閉鎖されたことに驚き、大統領がなんとか対処しないのだろうかと思った。クリントン時代にも同じことがあったのを知らなかったので、オバマという人は、アメリカ歴代大統領で最低の評価になるのではないかとも思った。

実はアメリカというのは民主主義の本家だけあって、国民の意志が集まる議会の力が強く、相対的に大統領の権限はかなり小さい。たとえ公共の利益になることでも、国会の予算が決まってないのに、勝手に施策を進める権限がないのだそうだ。逆に、それができるところほど、為政者が独裁していることになる。日本でさえ首相の権限はアメリカ大統領よりも大きいくらいだから、アジアなどは独裁国家だらけだ。

また警察も消防も、国以外の州や市、各種組合などさまざまな組織に属するものが多いので、政府が閉鎖されても国自体が機能停止というのとはちょっと違うようだ。

議会から予算が来ないのだからどうしようもない、というのは民主主義的に正しい大統領だ。良い大統領かどうかは、別の判断だが。日本などでは、絶対に通用しない考え方だろうなと思う。

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