断車離ビジネス

遅かれ早かれ、団塊の世代が免許返上を考える時代が来る。車くらい、80歳になろうが90歳になろうが、自分の判断でいつまで乗っていても良いようなものだが、この世代は、流行に弱いので、始まったら一気に免許返上の大波が来るはずだ。
主体性がないように思えるが、これは無理のないこの世代の特徴で、「FAX、何それ?」「パソコン、何それ?」という具合に、目の前に次から次へと新しいものが登場したので、その全てに精通するより同世代のマネをしたほうが、速いし確実だったからだ。何しろ日本史上かつてないほど、均質化された生活環境と価値観の中で生きてきたのだから。「断捨離の次は断車離」「免許返上はかっこいい」というブームを作れば、すぐにみんな返上しだすだろう。

それでいろいろな業界がダメージを受けるだろうが、逆に免許返上ブームを利用するビジネスもありうる。例えば個人住宅の空いたガレージをそのまま駐車場として、別なドライバーとレンタル契約するビジネスである。屋根付き、シャッター付き、うまくいくとそれも電動で、オーナーの使っていた工具をそのまま使わせてもらったり、隅にバイク等も置けるかもしれない。
ガレージの持ち主にとっても、ガレージの解体にコストをかけずに逆に小遣いが入る。高齢夫婦2人きりの生活より、時々誰かが出入りしてくれる方が安心ということもあるだろう。ちょっとした買い物くらいなら、送ってもらえるかもしれない。
その仲介をするだけでなく、とりっぱぐれのないクレジットで決済代行し、それまでなかったところにも監視カメラを設置して付加価値を高め、スーパーバイザーが巡回して回って経営ノウハウを指導すれば、これは立派なチェーンビジネスだ。

3 thoughts on “断車離ビジネス

  • 5月 10, 2017 at 05:04
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    安全なクルマ作りの技術が,事故が起きてから考えられる「後追い」ですから高齢者の人身事故が頻繁にニュースになりますね。脳機能が弱って運動神経も鈍感になれば運転は控えたほうがいいでしょうね。自覚を促すために,クルマにこんな機能はいかがですか?もし,危険を察知したら「今,危なかったですね。左右確認できていませんでした」とか,「そのペダルはアクセルです。ブレーキは真ん中です」とか,「後ろに自転車が接近しています。少し待ちましょう」とか,「居眠りしていますね。ハザードを点けてクルマを停めます」とか,「逆走です」とか声で警告する装置です。極めつけは「あなたの運転は危険度5です」と。

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  • 5月 9, 2017 at 23:52
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    身辺整理はほとんど終わっています。自分専用のクルマも会社名義にしました。もう一台は娘と妻が使っています。自分の大切な物などほとんどありませんね。自分のクルマは無くても免許証だけは持っていたいですね。身分証明書代わりに藻なりますし,本州の田舎などに行ったときにはレンタカーを借りると荷物の持ち運びも助かりますから。

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  • 5月 9, 2017 at 07:33
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    免許返上?などと命令されるのは心外ですね。自分の努力で勝ち取ったライセンスを無償で返せと言う事自体理解できませんね。それより「有償で買い上げます」としたらどうでしょうか。もともとクルマは年寄り向きだと思いますね。足腰が弱くなって遠くまで歩けませんし疲れますからね。若者こそ元気なのですから歩けばいいのです。しかしガレージ・ビジネスはアイディアですね。そこで「車と免許を買い上げ・ガレージのネット登録」をセットにするのは?。クルマは欲しいけど,身の回りに駐車場が無ければ車庫証明が貰えませんから車も購入できませんからね。「ガレージ・ビジネス」単独でもネット登録すれば個人でもビジネスになりますね。

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