今回の李子柒は、トマトと夏野菜を使ったメニューがいろいろ。
昔から「蜀の犬は日に吠える」(四川省は曇りや霧の日が多いため、太陽を見慣れていない犬が晴れになると吠えるほどだ)と言われるほど日照時間の短い四川省が舞台だが、このシリーズではこれまでもいろいろな食材を天日干しさせている。お婆さんと二人で食べ切れるのかと思うほど収穫しても、きちんと保存食にするところに好感が持てる。
ただし、最近は動画は時間が長い上に作るものが増えているので、最初の方で仕込んだものが結局どうなったのか、こちらの頭が伏線を回収できなくなることもある。
ちなみに丸鶏や骨付きのリブロースをバンバン包丁で断ち切っていくが、あれはこの人が乱暴なのではなく、中国の女性ではごく普通。昔、日本にいる中国人主婦が豚の頭を丸ごとさばいて料理してくれたが、脳みそを食べないともったいないとばかりに、肉を剥ぎ取った頭蓋骨に一撃をくれたとたん、我が家の国産中華包丁が欠けてしまった。日本が誇る合わせ鋼の名刀も、中国女性の一撃に耐えきれなかったのである。普通の奥さんだったんだけどね。
※年間日照時間:中国四川省1055時間、日本1800時間、世界平均2500時間
手早いと言うか、ちょっと乱暴すぎと言うか、鶏の足と首を躊躇なく切り落とすところなんかは少し怖い女性に見えましたね。幼少期に家で飼っていた鶏を父がさばいた時のショックがよみがえりました。
ドンドンと大きな音がするのは包丁が重いせいで、力任せに振り下ろしてはいません。それも中国式の丸太のまな板だからできることで、日本のまな板だったら、壊れてしまいます。別な動画では、鶏を追いかけて行って、断末魔の声がした次のシーンには毛をむしった状態で登場したことがありました。直接見せないものの、自分で締めてしまったんでしょうね。