爪とビブラート

ビブラートが上手くいかない.どううまく行ってないのかも分からないくらいだが,このままやってても袋小路になってしまうことだけは,漠然と感じる.このへんがいわゆる年の功で,これはまずいな,このままでは困ったことになるというような勘は大体当たってる.思い込みと当てずっぽうだけの,若い頃の勘とは一味違う.

で,あらためてサイトを探すとこういうのがあった.前回紹介したFIDDLERMAN氏の動画だ.
これによれば、指先を垂直に弦に当て,第一関節を素早く曲げ伸ばししなければならないのだが,私の場合指が垂直に当たらない.まっすぐ当てようと思っても爪が先に当たってしまうのだ.調べてみると,バイオリン演奏に爪は邪魔で,大きな爪の人は目一杯短く切った上で,指先の角質が厚くなるまで練習して,丸い指先にしなければならないようだ.自分ではずんぐりした指先と思っていたが,確かに横から見ると爪のほうが先に出ている.垂直に指を立てられないからどうしても斜めになり,隣の弦に触れてしまう.このことも気になっていたが,ようやく分かった.爪を切ってゼロから立て直しである.
これは,おそらく他のサイトでも指摘してあったのだと思うが,頭に入らなかったらしい.FIDDLERMAN氏の,バイオリンの弾き方だか,自動小銃の撃ち方だかわからないような,問答無用の見せ方でようやく分かった.こんなことは教室に通っていれば真っ先に説明されて,矯正されたことだと思う.だが,手探りでスタートし,一度痛い目にあった上で真実に思い当たって,「ああ、そうか!」と思う,この瞬間がたまらないのだ.

次回「インディアナポリス号の惨劇」(2/22公開予定)
乞うご期待!

3 thoughts on “爪とビブラート

  • 2月 18, 2017 at 07:29
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    FIDDLERMAN氏の指使いはすごく早いですね。あんなにゴツイ毛むくじゃらの腕で信じられないほど器用ですね。そう言えば?プロでしたね。話もまるで機関銃ですね。

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  • 2月 18, 2017 at 07:21
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    ギターも同じで,爪が伸びるとだめですね。僕は特に伸びやすく旨く行きませんね。バイオリンはさらに繊細ですから大変そうですね。指の先にはめるキャップ状のものはないんですか?ギターは指にはめてピックではじく奏法もありますが。

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