インターネットの動画サイトには、犬や猫の動画が無数にある。ペットを飼ったことはなく、別段興味はなくても、なにかの拍子に一つ見てしまうと次回からおすすめにペット動画がずらりと並ぶことになる。それだけアップされている数が多いのでおすすめにも反映されてしまうのだろう。そのせいか、今まで知らなかった犬や猫についての知識が増えてきた。
たとえば、犬は人に忠実だが、猫はクールで家についているだけというのは間違い。猫も主人に愛情を持っているが犬より表情筋が少ないために、無感情に見えるだけらしい。また大昔に、犬猫が人間に飼われるようになったのは、犬の場合は人間が子犬を連れてきたのが始まりだが、猫は勝手に人の家に入り込んできたのが始まりだそうだ。遺伝子を調べると、そんなこともわかるらしい。
また、ペット用の犬や猫は品種改良によって体格や体型も千差万別だが、アスファルトの上を歩くと足を痛めてしまったり、畸形としか言えないほど本来の姿からかけ離れてしまった品種もあるという。また、知能の発達にも影響があり、例えば犬とオオカミの混血であるハーフドッグを飼うと、主人に忠実である一方、出し抜いて餌をせしめるような狡猾な面もあるという。現在の犬は、飼育種として飼いならされるうちに、オオカミの時に持っていた知能が失われているのかもしれない。アニメ「もののけ姫」に登場した巨大イノシシ、鎮西の乙事主(おっことぬし)の「わしの一族を見ろ!みんな小さくバカになりつつある。このままではわしらはただの肉として人間に狩られるようになるだろう」というセリフを思い出してしまった。