最近のカラオケは,曲の速さや調を,自分の音程に合わせて選べるというのは知っていた.だがそれは,1曲に付き調の違う12種類のデータが用意してあるのだと思っていた.ところが先日,mp3など,既存の音声データのスピードを変えずに,音程だけを変えるソフトを発見した.しかもフリーウェアなのだ.
機能の紹介(マニュアルから)
・速度を変えずに音程変更(±1オクターブ)
・音程を変えずに速度変更(0.5~3倍速)
・普通に速度変更(音程が変わる)
・ステレオ・ボーカル消去(レベル指定)
・変換後のデータをファイルに保存(WAV形式のみ)
・高解像度音声に対応(192KHz/24,32Bit)
youtubeにはお手本になる演奏や,伴奏用の動画がたくさんある.こういう動画を仕事用のBGMにして、耳にタコができるほど聴き込めば,さぞかし上達するだろうと思っていたが,バイオリンで弾きやすいDやAの曲が少ない.とはいえ,音声ファイルの音程を変えてしまう技術があるなど,考えもしなかったのだ.
この動画がいい雰囲気だったので,変換してみた.
その前に,MP3ファイルとしてダウンロードする必要がある.それにはこのサイトを利用する.
続いてダウンロードしたMP3ファイルを,上記のDARU/PITCH-SHIFTERで音程を変える.変換後のファイルはWAV形式なので,MP3に変換する.その操作は
CloudConvert
で行う.これで43MBが6.8MBになった.ちなみにこれが変換後のファイル.
もともとのキーが「E」だったので,1音下げて「D」にしてある.聴き比べると,確かに音程は下がっているが,テンポは変わっていない.ただし力任せの転調なので,あまりかけ離れた音程に変えると,元の曲の雰囲気を壊してしまうような気はする.
楽器を演奏する人は歌の上手い人をうらやましがりますね。お金や持ち運びの手間がいらないし、表現力も自由自在なのがその理由です。歌が歌えないから楽器やってる、というのもよく聞きます。ちなみに転調ソフトは、演奏から人の声だけ抜いて、なんでもカラオケにしてしまう機能があるようです。
カラオケで女性歌手の歌を歌う時、僕は4つ上げることにしている。そしてさらに1オクターブ低く歌う。声は楽器と違って、自由自在だから、ましてバックバンドが流れているからやり易い。が楽器となると少し面倒かと思う。声は毎日使うから、口の形や息の強さを自由に操れるが楽器は未だ未だ操るまで熟知していない。