2月5日から、札幌雪まつりが始まる。忘れもしない2年前、札幌市は雪まつりをきっかけに、全国にさきがけてコロナ感染が拡大した。昨年は流石に中止になったが、今年は大通り会場だけではあるが、開催するそうだ。これは怖いことだが、何が怖いと言って自分の心が怖い。2年前の同時期に比べ、明らかに油断しているのがわかる。食料を買い込んでなるべく家から出ないように、どこにも直接さわらないように、買い物は人のいない時間帯を狙って、というようにすべてに怯えて暮らしていた、あのころの緊張感や恐怖心が全く戻ってこないのだ。
昨年後半は感染者が激減し、またオミクロンの症状が軽いなど、安心したくなる情報も多いが、現在(1/8)すでに、感染者数が2年前の水準を超えている。そして、当時は通行人もみな緊張感を持っていたと思うが、現在はやはり自分同様、油断しているのは間違いない。そんなふうにお膳だてが整ったところへ、雪まつりがやってくるのである。
「オミクロンが軽症とか言っても、やはりコロナは怖い病気だった。感染力の強さを考えれば、むしろ2年前の何倍もの緊張感をもって暮らすべきだった」
そんなふうな後悔はしたくないものである。
剣道の試合の前日に大先生たちの真剣での型で使う、青竹(真竹)を芯にして俵を巻いて縄で縛って一晩中、神社下の谷川の水に沈めたものを翌朝引き上げて会場の小学校の体育館に運びました。水を含んで重かったです。腰ほどの高さの台に載せられた分厚いまな板のような木材にクサビを二本打ち付け、それに真竹の芯(骨に見立てた)を挿して人に見立てた二本の柱を立てました。上位有段者の大先生が真剣で切りますが一皮残してパタッと倒れます。
巻藁ってそうやって作るんですか。当時なら、材料はどこにでもあったかもしれませんね。
居合ですか。そう言えば知り合いの設計士に居合の先生が居ました。私も中学の頃に剣道をやっていたと言ったら誘われたのですが、居合の刀は100万円とかで断念しました。「残心」は知りませんでした。コロナ禍の今、残心の心構えが大事ですね。
日本刀なら100万円も序の口で、高いのは天井知らずで、文化財のようなものあるのでしょうね。刃のないものや鍛造してない練習用ならずっと安いでしょうけど、やっぱり巻藁くらいは斬ってみたくなりますよね。
自分自身も含めて確かに警戒心が薄れていますね。街中をクルマで走れば道内はもとより道外ナンバーが多く見られます。昨日も世田谷や大阪や香川ナンバー等観光なのか帰省なのかは不明ですが昨年は余り見なかった現象があちこちに見受けられます。新聞には二面見開きの観光関連の広告もあり人の流れも明らかに変わってきています。飲食店にも,大型スーパーの大駐車場もクルマで溢れています。店内もさぞ混雑しているのでしょう。そこに新種のおミクロン株の感染拡大です。このままではあの恐怖の再来間違い無しですね。しかしコロナ禍以来、仕事のやり方も変わりました。出来るだけ人に会わずにメールなどネットの活用が常識的になって来たことですね。
去年のデルタ感染は、全国的にオリンピック時が最大ピークでしたが、北海道だけGWから初夏にかけてが最大のピークでした。帰省客、観光客の影響を受けやすいということだと思うので、雪まつりは心配です。もっとも20年当時は、マスクすら満足になかったので状況が違うとは思いますが。
居合斬りの作法に、「残心」と言って、斬って刀を鞘に収めた後、一度気合を入れ直す所作があります。相手が死んだふりして不意打ちしてくるのに用心をしろという意味です。まだ戦いは続いているのに、油断すれば不意打ちをくらうのは、コロナも同じだと思いますね。