クリスマス

今日はクリスマス・イブ。以前の記事で、クリスマスと聞いてまっさきに思い出す曲として、シーナ・イーストンの「世界中にクリスマス」を載せたのだが、動画が削除されていた。1985年公開の「サンタクロース」という、あまりぱっとしなかったアメリカ映画の主題歌である。興行的には問題でも、「サンタクロースで大儲け」というよりいいかもしれないが。

たあいもない映画だが、今ならポリコレのせいでまともに制作できない。まずサンタが白人というのがダメ。白人をベースに、適度に黒人やヒスパニック、アジア人が混ざった、黒髪で肌の浅黒い人になりそうだが、本場北方の先住民族ラップ人という設定にすれば逃げきれる。伝統的な生き方を守る少数民族とくれば、ハリウッドではフリーパスだ。
良い子にだけプレゼントというのもケチがつくかもしれないので、悪い子もOK。「敵対不良グループをぶちかますのに、グロックの自動拳銃をください」という悪い子の願いには、どう応えるか。シナリオライターの腕の見せ所だ。
ジェンダーの問題はなかなか大変だ。何しろ女性の方が知能やステータスが高くなければいけないのだから。ここはサンタの奥さんに活躍してもらうしかない。プレゼントを配っている最中、ソリとドローンが衝突してサンタは墜落、足を骨折してしまう。そこで奥さんが、最近おなじみの攻撃用ドローンをハッキング。爆弾の代わりに戦場にプレゼントを落として回るという趣向だ。そして、作戦本部の防空レーダー画面には「メリー・クリスマス」のメッセージが。このへんがクライマックスだと思うので、あらためて主題歌をどうぞ。

ところで、トナカイに対する野生動物保護と深夜労働の規制はどうしよう?ムスリムや仏教徒に対する配慮は?

4 thoughts on “クリスマス

  • 12月 24, 2022 at 06:34
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    そう言えば、ここ2~3年の間に輸入車広告の表現も変わって来ました。特にメーカーからのDMの新型車両のメイン写真に黒人女性モデルが多用されるようになりました。ヨーロッパ車だからヨーロッパの女性モデルでも良さそうに思いますが、考えてみればヨーロッパ諸国もアメリカ並みに黒人が多いですね。先日のサッカーワールドカップでもフランスチームなどは殆どが運動能力に優れた黒人選手ばかりでしたからね。黒人が少ない我が国では考えられない情景でした。が、アメリカ、ヨーロッパから見れば、我々日本人も黄色人種として見られていますからね。
    世界中が変わって来ているとは言え、人種差別はまだ未だ永遠のテーマでしょうね。

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    • 12月 24, 2022 at 08:36
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      音楽やスポーツで黒人の活躍が目立つのは、場を与えられてなかったからということもあるでしょうね。実際私よりリズム音痴のアフリカ人がいましたから、運動音痴の黒人もいるとは思います。ただ、リラックスして楽しんでやるという点では、まだまだかなわないような気がします。ガーナ人からドラムの指導を受けたときには、しきりに「リラックス」と言ってました。自分では普通のつもりでも、音楽をやるにはガチガチのロボット状態に見えたのだと思います。

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  • 12月 24, 2022 at 05:29
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    規制やら緩和やら何だか境目のない時代になって来ました。男性の職業にも女性が進出していますから、男性もうかうかして居られませんね。男らしい仕事などさえも無くなってしまう時代ですね。女性の男性化、男性の女性化、そのどちらにも属さない性など、言葉使いや文章さえも気を使う時代です。

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    • 12月 24, 2022 at 08:25
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      以前欧米人に頼まれて作ったサイトのデザインが、気に入られなかったことがありました。お互い言葉が余り通じませんし、相手も遠慮しながら話すのですぐに分からなかったのですが、どうも「男らしくない」ということらしいのです。我々が見れば別に男女関係なレベルでしたし、先方も「マッチョな」デザインにしろという意味ではなかったのですが。結局花が咲いてるデザインになりました。花はOKらしいのです。そういう基準も、国でだいぶ違うようですね。

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