北海道大停電/高層マンションと水運びシミュレーション

北海道大停電の期間中、自宅マンションの水道が止まった。幸いためておいた水が無くなる前に停電は解除されたが、その際に考え、今も考え続けていることがある。万一さらに断水が続いて給水車などが来た場合の水運びの問題だ。

住人のなかにはそもそも水の詰まったポリタンクを持ち上げられない人もいるだろう。これは高齢者や女性に限らず、若くても病気の人もいるだろうし、たとえ屈強な若者でも、頑張りすぎが原因で腰を痛めたりすることもありうる。特に若くて体格のいい男性には、どうしても無言の期待が集まり、頑張ってしまうことになりがちだ。重量物の運搬はプロフェッショナルなスキルの必要な仕事で、そういう業界では入社と同時に研修を受け、たとえ床に落ちた1枚の紙を拾うにも、正しい姿勢と力加減ができるよう体に叩き込まれる。その経験がない業種の人間は、たとえ若いスポーツマンでも、いきなりの水運びは高いリスクを負うことになる。

そこで高層マンションの住人の労力とリスクが最小になるような、水運びの手法がないか考えている。ざっくりしたイメージでは、各階の住人が、部屋番号を書いたポリタンクを階段スペースに置く。エレベータが止まって階段を降りる人は、例えば自分の階の階段スペースに空のポリタンクがあれば、これを1階下まで下ろす。逆に昇る人は、自分の階の下に水の入ったタンクがあれば、これを1階分だけ上に運ぶ。極端に言えば、自宅のタンクさえ自分で運び切らずに、このシステムに乗せてしまうことで、みんなが1回の昇降につき、1階分だけタンクの上げ下げだけで済むようにならないかと思う。また、断水になったら、ためた水があろうとなからろうと、全戸が空のタンクを階段スペースに置く。これで、一種の生存確認ができる。なんとかそういう簡単なルールだけで、いつの間にか全タンクが満タンで所定の階に運ばれるようにならないかと考えている。
まだまだざっくりした話だが、こういうビジネスの関わらないことは、誰も真剣に考えてくれない。だから本当は、自分がもう少しだけプログラムができたら、簡単なシミュレーションを行えるのにとも思う。

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