演歌の細道

若い頃、歌謡曲の世界では演歌が一世を風靡していた。TVの歌番組も多く、演歌歌手はたいていトリで登場した。演歌は中高年のファンが多く、若い人はロックやアイドル歌謡曲を聞いていたが、年をとると演歌の良さがわかるとか、演歌は日本人の心の故郷とか言われていて、そんなものかなと思っていた。が、実際年を取るにはとったが、別段演歌にはまってない。というより、演歌を聞く機会がなくなった。歌番組もなくなったし、演歌のスターも見かけなくなった。もちろん往年の大御所で今なお健在な人も多いが、今をときめく新星は出てきてないように思う。やはりあれは、その時代、その世代専用の音楽だったのかもしれない。

演歌が日本の心かどうかは、少々怪しくなってきたが、あのメロディは中東の人は違和感なく聞けて、郷愁を覚えるという話を聞いたことがある。日本人の駐在員が現地のホテルのロビーで演歌がかかっているので理由を聞いたら、「こういう上品な音楽は、当店のような高級ホテルにふさわしい」と言われたそうだ。和服を着て歌い上げる演歌が全くなくなってしまうのも寂しい気がするので、戒律的にまずい歌詞がないか心配だが、細々とでもシルクロード経由で広がってもらいたいものだ。

2 thoughts on “演歌の細道

  • 5月 26, 2017 at 07:34
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    演歌はむしろ韓国が本家のようですね。日本の元々の演歌は民謡や浪花節から来ていて、三波春夫や村田英雄がその流れだそうです。それに対してもっとしっとりした演歌の、「女」、「港」、「酒場」、「泣いている」、というようなモチーフは、韓国の俗謡のものらしいです。歌はいいですね。楽器をやってる人はよく、歌が下手だから楽器をやってると言いますが、まったく同感です。

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  • 5月 26, 2017 at 06:41
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    韓国にも演歌がありますね。僕は何でも聞く方で特にコンサートなどもジャンルを問わず,まんべんなく観るほうです。でもほとんど裏方のバンドを観察したりが趣味ですね。カラオケでは演歌でも何でもOKです。営業をやってから,いろんな得意先や役員たちとの飲食では彼らのジャンルに合わせるわけです。酒が飲めない僕の特技ですが,それも半端なく旨いですよ。自画自賛!。

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