エンターテイナー

著作権期限が切れた名曲を紹介する「パブリック・ドメイン名曲集」。第一回目に紹介するのはスコット・ジョプリン(1868-1917)のエンターテイナー(1902)である。実に115年前の曲で、こうまでしないとパブリック・ドメインが見つからないのかと少々ゲンナリする。が、映画「スティング」のテーマやJリーグのチャント(応援歌)になっていせいか、そこまで古さを感じない。

いかにも古き良き時代の、酒場やダンスホールの音楽である。伴奏に音をたくさん出すのは、ピアノしかない酒場でも、多少の調律狂いを気にせずにゴマかしが効くからだろう。ラグダイム・ピアノはジャズの前身ともいうべき音楽で、自由奔放な雰囲気ではあるが、全部譜面通りで、即興で弾いてるわけではないらしい。

ちなみに、パブリックドメインの曲だけを調べる方法はあるのだが、作曲者の死後50年保護されるので、知らない曲が多い。また、レコードなどに演奏が残っていても、さすがに編曲が古くて愛着がわかない。十分古い曲だがいろいろな人に演奏され続けて、お手本になるモダンな演奏がある、というようなのが理想だが、これが案外少ないのだ。

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2 thoughts on “エンターテイナー

  • 7月 6, 2017 at 14:03
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    もしかしたら、アドリブもダンス客の需要から生まれたのかもしれませんよ。良い曲がかかって
    「へい彼女、一緒に踊ろうぜ」となって、いい感じになっても、テーマだけならすぐ終わってしまうし、同じことを繰り返すのも芸がない。そこで楽器を変えて、ちょっとアレンジして演奏して、というのがだんだん変わっていって、コードだけ同じで、旋律が原曲と違うアドリブが生まれたのではと。日本人はジャズをきちんと聴く最優良聴衆ですが、アメリカでは、巨人たちもけっこうダンスホールで演奏しなければならなかったようですしね。
    名プレイヤーのアドリブ演奏はそのまま流せば著作権侵害でしょうけど、そっくりコピーして演奏するのはどうなるんでしょうね?あくまで楽譜についてだと思うのですが。

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  • 7月 6, 2017 at 06:46
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    クラブのステージ演奏と同じで,お酒飲みの感覚で音楽を聴いて貰っても演奏者としては余り有難くないと思いますね。多少の自由奔放な演奏も許されるでしょうし,そんな環境下で見事なアドリブなども誕生したのかも知れませんね。ところでアドリブは著作権侵害に該当するのでしょうか?

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