南総里見八犬伝

なんというか、大変な時代になったものだ。これは、Googlebooksがネット上で無料公開している「南総里見八犬伝」の原文である。八犬伝の名前は知ってるだろうが、よほど関心のある人でなければ、原文を読んだことのある人は少ないかもしれない。今までだと図書館で借りるか買うかしなければならないので、興味本位で眺めてみるというわけにも行かなかった。
だが今は、こうやってネットで気軽に眺めることができるのである。GoogleBooksだけではない。国会図書館や大学図書館など様々な施設が、仮名手本忠臣蔵や東海道四谷怪談など、日本人なら名前は知っている古典文学を無料公開しているのだ。こうやってブログにはりつければ、その場でスクロールして一冊まるごと読むこともできる。

さてこの八犬伝、古文だけあって一見読むのが難しそうなのだが、声に出して読むと七五調が実に調子がいい。意味の分からない単語も多いのだが、調子の良さのお陰で、なんとなく意味が通じ、いつしか物語の中に引き込まれる。現代では古典の専門家が読むかもしれないが、もともと江戸の庶民のために書かれたものだから、難しい単語も調子の良さでなんとなくわからせてしまうのだろう。
また随所に掛詞があって、それだけでも書くのにどれほどの苦労したかが伝わってくる。映像や音楽に助けてもらわず、言葉だけで勝負する豪腕のエンターテインメント。他のメディアからの豊富な情報で助けられている現代の小説には真似のできない、言葉の迫力が伝わってくる。元サイトからダウンロードしてもいいが、下の枠内をスクロールさせても読むことができる。

寸借詐欺

久しぶりに寸借詐欺に出くわした。実は同じ人間に、一月ほど前にも声をかけられていた。近くのコンビニの前で30歳をちょっと越えたくらいの、色の浅黒い頭の悪そうな女で、必ず返すので、金を貸してほしいという。こういうのは久しぶりだなあと思いながら、交番に行くように言った。すると妙に食い下がってきて、警察には行けないのだという。警察に行けないようなやつに、金は渡せない。まだごちゃごちゃ言ってたが、さっさとその場を離れた。

それが、先日同じ場所でまた声をかけてきたのである。詐欺にせよ物乞いにせよ、人の顔色を見てナンボの商売で、前に声をかけた相手を忘れているとは、なにかおかしい。
「前にも見たよ」
と言って、その場を立ち去ると、後ろで「え、前に?」とつぶやいてるのが聞こえたが、私が遠ざかったあたりで、いきなり大声で何かをわめき始めた。そんな調子で終始人目もはばからない様子がますます奇妙だったが、ふと「覚醒剤かな」と思いついて、腑に落ちた。

昔は、と言うと我ながら年寄り臭くて嫌なのだが、昔は寸借詐欺や乞食の類がたくさんいた。実家の寺では来客があるとまず出ていくのは腰の軽い我々子どもたちだったが、何回かに一度は招かれざる客が来た。そして父親が出てきて、あしらうのをみていたわけだが、乞食にせよ寸借にせよ、ちょっとした「お約束」があったように思う。基本的にこちらが何か言ったら、すべてごもっともで、口ごたえなどもってのほか。説教のひとつも聞かされるだろうが、説教代くらいにありつけるというものだ。それだからこそ、身なりもしっかりした若い者が、ぐだぐだ屁理屈を言いながら寸借をしようとすると、頭ごなしにどなりつけていた。
ちなみに乞食や詐欺にも、子供連れという核武装並の破壊力のがいて、こうなるとお手上げだった。これはお前じゃない、子供に何か食べさせておやりと、決まり文句で何がしか包んでやるしかなかった。
誰もが貧しく、わずかのものさえタダでくれてやるものかと思ってる中で、断腸の思いで、なにがしかを出してしまう。昔の人情は甘っちょろいものではなく、そんなギリギリのものだったように思う。

フランスが冬季オリンピック平昌大会不出場宣言(続)

さて平昌オリンピックを北の人質にとられて”人道的支援”を決めた韓国。そんな大会に出られるかと、さっさと不参加を宣言したフランス。ある意味注目が集まる今だからこそ、韓国は面白い手が打てると思う。それは、全世界レベルでの、分散開催だ。北のミサイルを理由に、世界中のできるだけ多くの国に、既存施設を利用し会場を分散させるよう提案するのだ。

その際、ミサイルの届く中国、日本、ロシアは除外する。これで話はずっと簡単になる。おそらく各国会場では、平昌大会旗と韓国国旗が掲げられるだろう。大国も小国も、それぞれの力に応じた参加の仕方をする。準備は慌ただしくなるが、もし間に合わないようなら、1年やそこら開催日を伸ばしてもいいのだ。それはそれで大会の偉大さを示すエピソードになるし、その間ますます世界の関心が高まるだろう。
そうして平昌大会は、人類が暴力に屈せず、同時にそれまでの大会の弊害を克服した記念すべき大会として、オリンピック史に残るだろうし、韓国大統領は世界史級の人物になれるかもしれない。世界を敵に回せば、北の脅威など卑小なものである。国際会議を開くまでもなく、世界中で草の根レベルの制裁が行われ、野望は潰えさるだろう。

もちろん日本にだって出番はある。東京大会でお披露目予定の、バーチャル会場システムを一足お先にデビューさせ、世界中に分散された会場をネットでつなぐのだ。華やかな表舞台より、そんな裏方的な貢献は日本人に合ってるし。

 

でもまあ、ムリだろうね。それが言えるくらいなら、”人道支援”なんて言わないだろうね。

フランスが冬季オリンピック平昌大会不出場宣言

フランスが2018年の冬季オリンピック平昌大会への不参加を宣言した。安全が保証されなければという条件だが、今のままだと宣言通りの不参加もありうる。一方韓国は、北朝鮮への人道的支援を打ち出しているが、この2つには関係があるように思う。それは、オリンピックの期間中に、世界中のVIPの集まっている平昌の頭上を、ミサイルが飛ぶというシナリオだ。下図のように、もし前回同様に順安から、ちょうど平昌上空でピークになるようにミサイルを撃つと、日本のEEZ(排他的経済水域)に落下する。韓国、日本、両方の領海をはずしてこのあたりに落とせば、いろいろな意味で効果的な挑発になる。

ところがもしそんなことをされれば、韓国の面子は丸つぶれだ。前大統領以上の弾劾騒ぎが起こるかもしれない。なんとかそれを回避するために、世界中から顰蹙を買いながらも、人道支援を打ち出したとも考えられる。


フランスは第一回シャモニー大会からグルノーブル、アルベールビルと、3回の大会を開催した、冬季大会の主役級の国である。それが北の挑発で真っ先に不参加というのは、韓国以上に面子が立たないところだ。だが、韓国が目先の面子にこだわらず、「フランスもそう言ってるし、中止にする」といえば、北はデモンストレーションの機会を失う。そんな風に匂わすだけでもいい。フランスの宣言は、韓国がそういう駆け引きをしやすくするための助太刀とも言える。

さて、もし冬季五輪期間中に図のような発射をしたら、待ち構えた日米の艦隊に迎撃されてしまう可能性がある。迎撃ミサイルの性能を疑問視する意見もあるが、来るのがわかって待ち構えてるなら話は別だ。そして迎撃可能ということになれば、北の核ミサイルによる脅迫シナリオは、根底から揺らいでしまう。少なくともグアム爆撃宣言は全く効果を失う。だから日米艦隊の配備が終わる前に、この方向に向けて実験する可能性もある。

だがそうなると、今までより一段と日本に近い場所に落下する可能性が高くなる。日本は我慢ばっかりで割を食う役どころだが、取り乱したりせず、国民が一枚岩であるところを見せられれば、事態は良い方に動くかもしれない。

 

 

ブルーベリー・ヒル

ヴィンセント・ローズ(1880-1944)の作曲。この頃の曲になると、知ってはいるのだが、どこで聞いたか、よく思い出せない。語ることもないので、せめて歌手だけは世界トップクラスの人に登場してもらおうと思う。おそらくYOUTUBE動画の中で、最強の歌手だろう。ビビらないで最後まで聞いて欲しい。