南総里見八犬伝

なんというか、大変な時代になったものだ。これは、Googlebooksがネット上で無料公開している「南総里見八犬伝」の原文である。八犬伝の名前は知ってるだろうが、よほど関心のある人でなければ、原文を読んだことのある人は少ないかもしれない。今までだと図書館で借りるか買うかしなければならないので、興味本位で眺めてみるというわけにも行かなかった。
だが今は、こうやってネットで気軽に眺めることができるのである。GoogleBooksだけではない。国会図書館や大学図書館など様々な施設が、仮名手本忠臣蔵や東海道四谷怪談など、日本人なら名前は知っている古典文学を無料公開しているのだ。こうやってブログにはりつければ、その場でスクロールして一冊まるごと読むこともできる。

さてこの八犬伝、古文だけあって一見読むのが難しそうなのだが、声に出して読むと七五調が実に調子がいい。意味の分からない単語も多いのだが、調子の良さのお陰で、なんとなく意味が通じ、いつしか物語の中に引き込まれる。現代では古典の専門家が読むかもしれないが、もともと江戸の庶民のために書かれたものだから、難しい単語も調子の良さでなんとなくわからせてしまうのだろう。
また随所に掛詞があって、それだけでも書くのにどれほどの苦労したかが伝わってくる。映像や音楽に助けてもらわず、言葉だけで勝負する豪腕のエンターテインメント。他のメディアからの豊富な情報で助けられている現代の小説には真似のできない、言葉の迫力が伝わってくる。元サイトからダウンロードしてもいいが、下の枠内をスクロールさせても読むことができる。

2 thoughts on “南総里見八犬伝

  • 9月 28, 2017 at 05:38
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    仮名のルビまでふってくれているので読みやすいですね。こんなのがあるなんて知りませんでした。少し前までは,資料にと,数万円もする高価な書物を買っていましたが,居ながらにして手に入るなんて当時から見れば夢のようですね。現代っ子にしてみれば当たり前に思っているのかも知れませんが,知識を得る手段として現代人にネットは欠かせませんね。

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    • 9月 28, 2017 at 07:27
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      大きな図書館や博物館は、常時なにかしら公開しているようですね。KEEPAで古本の値下がりを狙うこともできるので、今は貴重な情報が手に入りやすくなりました。

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