自動運転用の、人工知能開発を手伝うことになった話

ついにおかしくなったと思われても仕方のないタイトルだが、自動運転に関する研究と開発が、メーカーの研究所だけでなく我々の身近でも行なわれていて、しかも知らないうちに協力しているという話。

さて、ウェブサイトに問い合わせしたり、自分のアカウントにアクセスする場合に、下記のようなチェックをさせられたことはないだろうか。
これは機械が読み取りにくい文字を入力させることで、アクセスするのがプログラムではなく人間であることを確認するためのものだ。では最近、同じような確認画面で下記のような画面が出るのに気がついただろうか。
9つの画像のうち、「道路」だけをクリックさせるもので、目的は上のものと同じ、人間であることを確認するためのもの。標識だけをクリックさせるなど、いろいろなパターンがある。実はこの認証作業が、車の自動運転を行う人工知能に、道路環境を覚えさせるための教育になっているという。

複雑な要素が絡み合う公道での運転は、そう簡単に自動化できないし、あまり安易にやってほしくないところだ。また、人間がプログラムしたところで、あらゆる場合を想定した反応を用意することはできない。そこで、自動運転用の人口知能を開発して学習させるための人工知能を作り、人間が直接タッチせずに、新しい人工知能の開発とテストを繰り返させている。その一端が上記の認証システムだそうだ。

無数の人間が、アクセスの際の認証作業をすることで、同時に人工知能が交通環境を学習させる。人工知能を作っては廃棄し、より高度な判断力を持ったものを育てていくらしい。こういう風に人工知能に場数を踏ませて学習させることを、ディープラーニングというらしい。我々個人が日常的な操作を通じて、自動運転実現の鍵を握っているというのが今回の偉そうなタイトルだ。

発展したシステムは理解不能なブラックボックスになりやすいが、開発のごく初期は、単純でわかりやすい事柄からスタートする。いつか自動運転が登場しても、当初いろいろな事故を起こして、その犠牲の上になんとか使えるものができるのではないかと考えていたが、どうやら開発者はそのへんも読み込み済みだ。ちゃんと地に足の着いた、地道な作業から手がけているらしい。

3 thoughts on “自動運転用の、人工知能開発を手伝うことになった話

  • 1月 13, 2018 at 07:16
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    人工頭脳だ叫ばれて久しいですが、今年は戌年だけあって、巷ではAIロボット犬の改良型が販売され始めました。初代ロボット犬の時代には、ロボットとは言っても、AIなどと誰も口にしていなかったと思います。人間の進化と喜ぶべきか?それとも人間の退化を補うためのAIと、憂うべきなのか?以前、ドイツのクルマはライトの点灯など手動部分を必ず残していました。当時、国産車は既にオート機能が付いていました。人間の操作忘れを防ぐための考え方の違いでしたが、今ではドイツ車もオート機能が付いています。その後、ドイツ車がキーレスでボタンによるスタート・ストップ装置を開発しました。途端に国産車は軽自動車にまで類似機能を導入しました。そして今度は国産車が自動運転装置の開発に取り組んでいます。ドイツ人は慎重ですから、急激な変更や開発はしないでしょうが、ますます便利になる一方で、使い手がバカにならないか?心配です。

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    • 1月 13, 2018 at 09:28
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      私は車にはうとくて、IT関係の情報ばかりチェックしてますが、最近、BMWが自動化に向けた何かを開発したというニュースをよく見ます。あまり高度なことはできないけれど、ルールどおりの運転ができる程度のAIが完成したら、暴走・迷惑運転するようなバカから順番に自動運転車に代えさせるのはどうでしょう。バカもAIも使いようで。

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  • 1月 13, 2018 at 01:40
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    こんな画面が出た事があります。最初は一体?何を言っているのか分からなかったのですが、冷静に考えれば画面中の一コマをクリックせよと言うことでした。しかし、研究材料に使われていたとは全く予測もしていませんでした。これからも、こんな実験がいろんな形で行われるのでしょうね。まさに我々はAIの為に犠牲になるモルモットなんですね。

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