ネットビジネスのお手本

まずは動画を見て欲しい。エロール・ガーナーの名曲Mistyの演奏である。楽器店の中で、なかなか達者なテナーの演奏を披露していて、こんな風に吹けたらと思う人も多いだろう。

実はこの動画では、2種類の商品の販売している。ひとつはこの演奏で流れているバック演奏のデータ。説明欄のリンク先へ行くと、日本円で700~800円程度だった。もうひとつは、演奏しているテナー・サックスそのもの。年代物のセルマーで、プレミアがつくのかどうかわからないが、少なくとも数10万円はする。演奏可能であることはご覧の通りで、1台売るためならデモ演奏くらいわけはない、というわけである。

考えてみると、これらすべてをたった一人でもできる。年代物のサックスの専門店の主人なら、吹けて当たり前だが、MIDIソフトを使えばバック演奏データも作成できる。
バック演奏データは見本を聞かせないと買ってもらえないが、聞かせると無料でダウンロードされてしまう。これならテーマの音が入ってしまっているので、自分用のバックには使えない。
演奏そのものも考えられていて、十分ジャズ・フィーリングがありながら、かなり楽譜に忠実で変なクセがない。アドリブ部も同様である。アーチストとしてはやや気迫に欠けるものの、「そう思うなら、ご自分でどうぞ」というわけである。いい曲があったらちょっと買って練習しようかな、という気になる。再生回数も数十万回になっている。本当に一人のしわざかどうかはわからないが、知る人ぞ知るような小規模ビジネスが、ソフトウェアとネットの力で世界市場を見込むというのは、ネット・ビジネスのお手本のようだ。

2 thoughts on “ネットビジネスのお手本

  • 2月 5, 2019 at 16:00
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    MIDIで購入したBGMは何度も繰り返し使っても版権の問題無いんですか。

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  • 2月 5, 2019 at 00:44
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    年代物の楽器は興味があるものの、イザっとなると考えてしまいますね。こうして試奏してくれれば安心ですね。この場合はサックスが入っていますが、ところでバックに流すMIDIの選び方って?試聴もできないとしたら?どうするのでしょうか?

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