トイ・ストーリー

トイ・ストーリー4が劇場公開中だ。毎回卓越したストーリーで、決して期待を裏切らないシリーズだけに、行きたいのはやまやまだが、良い子達と一緒になって「ウッディがんばれ!」とか叫ぶのもどうかと二の足を踏んでいる。最近は同じ格好を続けるのが辛いし...。

トイ・ストーリーの主人公たちは、子供の情操を育む天然素材などではなく、プラスチッック製だ。主人公もメディアとのタイアップから生まれた商業主義の賜物で、相棒も安っぽいギミックを組み込んだ大量生産品。仲間たちも対象年齢を超えてしまった幼児向け玩具ばかりだ。しかも壊れやすく、燃えやすく、ほんの一時期子供の興味をひいても、すぐに飽きられてお払い箱になってしまう。

おもちゃたちは、人間がいないときには自由に動き、しゃべることができるが、話す内容は持ち主のアンディが自分たちに飽きて屋根裏に押し込まれるのではないか、いっそ捨てられてしまうのではないか、ということばかりだ。そして人の気配を感じるとその場に倒れ、眉一つ動かさず、魂のないおもちゃの「演技」をする。演技中は、いたずらっ子に乱暴に扱われようと、間違ってガレージセールに出されそうになろうと、仲間が連れ去られようと声一つ立てない。実に健気ではかない存在だ。

また、すぐに不安や疑心暗鬼にとらわれて仲間割を起こすなど、心も弱い。が、最後は自分たちを宝物だと思ってくれたアンディを信じ、さまざまな危険を乗り越えて、バラバラになった仲間を助け出し、アンディの家へ帰ろうとするのだ。

やっぱり映画館はやめよう。「このおじいちゃん、泣いてるよ」とか言われそうだ。

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