上半身漫画

(下半身漫画というと、なんとなくいかがわしい..)

それはともかく、今はチェーン化した喫茶店が多いが、昔は個人経営の軽食喫茶が多く、漫画週刊誌を置いているところが多かった。週イチで昼食に通えば、主要な連載漫画はだいたい網羅して目を通せた。
漫画もデッサンが重要なのは言うまでもないが、特に人間の上半身だけ描くのと、腰から下も含めたポーズまで描くのとでは、難しさがぜんぜん違う。ところがいつからか青年誌では登場人物の上半身しか描かず、右を見る人と左を見る人のフキダシの文章だけで話が進むようなのが増えた。ビジネスもの、グルメものなどにこの傾向が強い。特にサラリーマンなら毎回同じ背広姿でOKなので、以前に描いたものを転写しただけだろうなと思っていた。多分今ならPCにストックしたものを貼り付けてるだけだろう。

いたずらで作ってみたのだが、この作業、けっこう面白い。
絵はかの有名な「いらすとや」さんから拝借

これが少年漫画だとそうはいかない。例えばプロレスラーが「必殺技をかけようとしたが見透かされ、反対に関節技を食らってしまった」までのいきさつを、何が起きてるか分かるように描かなければならない。「うぬぬ。肘をとるつもりだったが、逆に肩をキメられてしまった!」などと、顔とセリフだけで済ませるわけにはいかないのだ。そのへんが気になりだしてから、青年誌は見なくなった。ちょうど漫画を置く軽食喫茶が減っていった時期でもある。

2 thoughts on “上半身漫画

  • 12月 8, 2019 at 07:08
    Permalink

    描く身になれば全身画は大変ですね。でも読む見る側からすればいろんな事が伝わってきますね。映画以外に動画など見れなかった時代には漫画は大切な娯楽でした。そして今の様に簡単には買いませんでした。ちょっと裕福な家とか、床屋さんには週刊誌や漫画がありました。髪を切る訳でもないのに床屋の庭先の庭石に腰かけて連載漫画を読んだものです。まるで当たり前のように毎月毎月通いましたね。戦闘機乗りや探偵もののヒーローは好きでしたね。TVが出てきてからは漫画を見る時間も少し減りましたが。

    Reply
    • 12月 8, 2019 at 08:29
      Permalink

      上の2コマでは面倒くさくて描きませんでしたが、普通は背景もあります。そのために資料を探して、それを紙に描いてと思うと、昔のマンガ家は大変だったと思いますね。その分我々も夢中になって読んでましたが。青年誌の上半身マンガは、背景を省略したコマも多く、読み捨てにされてもしかたないかなとも思います。

      Reply

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

error: