楽器家紋/ 千鳴り六弦琴

伝統的な家紋だけでなく、身につけた人間の生まれ育った風土や専門分野、趣味や時代感覚を盛り込んだ家紋があったら楽しい。それが家紋という日本独自の文化の拡大発展につながるようなら、なお面白いと思う。そこで今回は楽器家紋の第三弾「千鳴り六弦琴」である。

六弦琴とはギターの和名だそうだ。豊臣秀吉の「千成瓢箪」に見立てたので、ギターとしてはややいびつだ。また千成瓢箪は正確には「馬印」といい、合戦の際に大きな「のぼり」に書いた印である。会社の社章と別にブランドマークがあるようなもので、有名な「風林火山」などと同じだ。本来の「千成り」ではなく「千鳴り」にして、無数のサウンドを鳴り響かせるという意味を込めてみた。悪くないと思う。

豊臣秀吉は出世物語や黄金の茶室、大茶会イベントの開催など、派手なエピソードで知られるが、現代社会でも難しい「刀狩り」を実現した人物だ。刀狩りとは武装解除のことで、戦国時代に蔓延した銃を全国から一掃させたということである。少しでも油断すると誰かに命を狙われるような不安定な社会では、一旦手に入れた銃を手放す気にはならない。また、いかに強い軍隊を持っていても、力だけで武装解除はできない。平和が訪れたことを納得させ、日本中の武装集団ひとつひとつをあたって、利益を提供したり脅したりして説得する、地に足のついた活動が必要だ。
ついこの間、武装組織タリバンが解散した。強大なアメリカの力を持ってしても、今までかかったことになる。武装解除というのはそれくらい難しい事業だ。その恩恵は大きく、我々日本人が日頃銃による犯罪に巻き込まれる心配をしないで暮らしていられるのも、元をたどれば秀吉の刀狩りのおかげでともいえる。

4 thoughts on “楽器家紋/ 千鳴り六弦琴

  • 11月 9, 2020 at 15:41
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    ステージと言ってもコロナの「ステージ3」も、ガンの「ステージ4」もありますからね。

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    • 11月 9, 2020 at 16:29
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      命をかけたステージというわけですね。絶唱という言葉を思い出します。

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  • 11月 9, 2020 at 10:08
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    アコギかクラシックギターですね。実に面白い発想ですね。千なり瓢箪の変形バージョンですね。Tシャツの背中などに大きく入れてお揃いでステージ演奏などの場合に映えますね。

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    • 11月 9, 2020 at 10:38
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      ステージまで意識してるとは、なかなか油断できないお方ですなあ。

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