意味が逆になった言葉

世間一般で、正しい意味とは逆の使い方をされている言葉がある。

拙速:
1.急いだせいで、しくじること。(一般的な使われ方)
2..上手ではないものの、スピーディに対応したせいで結果オーライなこと(原義)
もともとは孫子にある言葉。下手なやり方だが急いだおかげで勝てたという戦はあるが、ゆっくり巧みに勝ったというのは、聞いたことがない。という意味。

パフォーマンス:
1.言葉だけ、見せかけだけで中身のないアピール(一般的な使われ方)
2.実質、実体、本質のこと(原義)
ただし、コストパフォーマンスという場合は、実質という意味で使われるが、cost performanceという英語があるから。

ホウレンソウ:
1.部下は報告、連絡、相談を欠かしてはならない(一般的な使われ方)
2.上司は、いつも部下から報告、連絡、相談をされるようでなければならない(原義)
たしかそのはず。提唱した人が自らそう言っていた文章を読んだ覚えがある。

確信犯:
1.悪いとわかっていることを、ぬけぬけとやる人のこと(一般的な使われ方)
2.全く悪意はなく、正しいと確信して犯行に及んだ犯罪者。
れっきとした法律用語として定義されている。例えば、相手の健康のためと信じて疑わないで誤った民間療法を行い、傷つけてしまったというような場合らしい。悪いとわかっていてやるのは、確信犯ではなく普通の犯罪者である。

というような話をその昔に書いたことがある。どちらが正しいなどと言い張ってもせんないので、自分では使わないようにしていたが、ついに辞書にも両方の意味が載るようになった。まさに言葉は生きているというやつである。ちなみに、最初におかしな使い方に気がついたのは、たいてい政治家のインタビューだった。

4 thoughts on “意味が逆になった言葉

  • 5月 20, 2022 at 12:01
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    同感です。知人との会話ではいつもお互いに「ボケたね」の連発です。人命や固有名詞など何でも急には思い出せませんから、これを楽しむ方法として、まるでクイズの回答者のように、どちらが先に正解を言えるかを競います。脳のトレーニングには良いかも知れませんよ。

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    • 5月 20, 2022 at 12:27
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      私も友人と思い出し競争をしますね。思い出せなくても、思い出そうと努力するのが脳に良いという説も聞いたことがあります。忘れるのも、脳の働きのひとつだとも言いますね。

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  • 5月 20, 2022 at 05:29
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    流行り言葉でテレビやSNSなどで使われ始めると一気に広がり、深い意味も分からず知ったふりして当たり前のように使われてしまいますね。コスパなんて若い子たちが盛んに使い始めればそれに習って大人たちにまで感染して行きます。まるでコロナウイルスみたいに。SNSでのやり取りには極端な短縮語や意味不明の新語も流通して本来の正しい言葉が失われつつあります。そのくせ一方では難しい言葉ばかりを使いたがる一面もあり、和・英入り乱れて難解な言葉のやりとりなども目につきますね。公の首長や政治家と称する人たちの中には聴きなれない英単語ばかりを連発する事もあり、意味も分からず聞かされる国民、都民や市民も多いと思いますね。おっしゃるように、言葉にも裏表がある場合もあって、捕らえ方によっては真逆の解釈などもされ兼ねませんね。

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    • 5月 20, 2022 at 08:45
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      言葉といえば、物覚えも記憶力も悪くなりました。先日は昔ひいきにしていたサッカー選手の名前がすぐ出て来ず、ちょっとショックでした。そのくせ、「オミクロン」や、「レジンスキー大統領」などの、もめごとがらみの言葉は、どんなに覚えにくそうでもすぐ覚えてしまいます。頭の中で楽しい記憶がどんどん減って、不吉な記憶だらけになったらかないませんね。

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