ジョージ・ガーシュウィン(1898 – 1937)の曲。1937年の映画「踊る騎士」の中でフレッド・アステアが歌っている。
動画は、サラ・ヴォーンの日本公演(1978年)のときのもの。私はこのツアーの札幌公演に行き、この曲も、聞いた。ネットにはエラ・フィッツジェラルドの動画もあったが、今回は懐かしいサラ・ヴオーンのほうで。「フォギー・デイ」は9分ごろから始まるが、他の曲もぜひ聞いてほしい。古いのであまり良い音質ではないが。
エラ・フィッツジェラルドやサラ・ヴォーンは、楽器と同じようにスキャットでアドリブを入れることで、モダン・ジャズのヴォーカルのスタイルを作り上げた。楽器とちょっとした照明だけのステージが、サラが登場したとたんに華やかなジャズの世界に変わった。本人もジョークを交えて、いたくご機嫌だった。ちなみに英語のジョークが分かったわけではない。笑ってる人がいたので、分かったような顔をしていただけ。
歌謡曲などでは、歌手がバンドと一緒のステージで、テーマを歌って一度脇に行き、楽器が順番にソロをやった後また出てきてテーマを歌うことがありますが、サラ。ヴォーンのように楽器に負けずにソロで歌うと、ぐっと主役らしさが出てきます。スキャットだけでなく、歌詞をアドリブのメロディで歌ったりするなど、今の歌手にも大きな影響を残した人だと思います。
決して美しい歌声とは言えないですが、サラ・ヴォーン独特の声ですね。歌声と言うより楽器音とでも言ったほうが良いですね。「シャバダバダ」なんて流行りましたね。