AI編集とPDF出版

このところ立て続けに、ChatGPTとのセッションをPDF化して公開しているが、これが実に面白い。情報はすべてAIのものなので、著作というのは抵抗があるが、それを引き出し編集する作業は、自分の知識や経験が触媒として機能している感じがして達成感がある。決して完成度が高い訳では無いが、経験上達成感を感じる物事は、続けていればそのうち何かに化けることがある。

ブログの記事はリンクで参照したり引用してもらえるが、ダウンロードするのはちょっと難しい。だが、PDF化してサイトで公開すればPCにダウンロードして手元に置いてもらえる。小規模な出版とも言えるだろう。さらにAMAZONならPDFを原稿として、無料で電子出版として正式に出版でき、価格を付けて販売もできる。その上、オプション費用がかかるが1冊単位で紙の製本もできるから、受注生産も可能だ。

売れるかどうかは実力次第、運次第だが、以前は個人が出版するのは大変だった。個人出版には相当な金がかかるし、出版社から出版してもらうにはコンテストに入賞するか、編集部に原稿を持ち込まなければならなかった。レベルに達するまで研鑽しなければならないし、やはり地方より大都市に住んでる方が有利だったはずだ。そのへんの障壁が一気に取り払われたわけだ。自分はそこまでする気はないものの、やればできるというのは夢がある。
もちろん弊害もあり、すでにAMAZONでも安易なAI生成本が登場し始めたようだ。また、AMAZON出版には、アメリカの国税への申告が必要などの厄介もある。が、若い頃文筆業を志望だったが、生活のために断念したというような人は、自分の時代が来たと思って再チャレンジする価値があると思う。

2 thoughts on “AI編集とPDF出版

  • 3月 2, 2025 at 06:08
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    チャットGPTで売れる方法や魅力ある文体のヒントを得て完全なものもつくれるかも知れませんね。例えば、ブログ記事などで気になる個人的な考えや、無意識で盛んに使う独特の方言をなどでの表現は自分は気づかなくても得てして嫌われる事も有りますから、校閲の意味からも面倒な工程をも省略できますし、むしろチャットGPTのほうが冷静に判断するでしょうから、下手すれば癖のある文体の直筆本を上回る可能性もあるかも知れませんね。

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    • 3月 2, 2025 at 08:09
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      AIは現代の「代書屋」かもしれません。昔あった職業で、字の書けない人のために手紙などの口述筆記を請け負うものでしたが、文学青年崩れの人などがやっていて、熱烈でロマンチックな言葉を並べたラブレターを書いたりしたようです。京都アニメーションの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という作品が代書をモチーフにした佳作でした。人間ではないことに反発を覚える人もいるようですが、もともと人が書き残してきた膨大な文章データを整理整頓してるようですから、人間を幸福にする使い方もできると思いますね。

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