タイトル画像の話 / サーカス!

今回のテーマはサーカス。とタイトルをつけたものの、サーカスについてあまり書くことがない。とっておきのネタはゾウに踏まれた話だが、これは以前に一度書いた。

繰り返しになるが、昭和34年、サーカスのゾウが逃げ出して民家に押し入り、寝ていた幼児の頭を踏む事件というがあったが、中学の同級生がその踏まれた本人だったという話である。語弊があるかも知れないが本人に障害などはなく、外見ではわからないが触らせてもらうと、頭の一部が少し凹んでいた。彼はその後自衛隊に入隊し、戦車に乗っていたという。我々男の子の世界では、勝ち組ヒーローである。

余談だが、イラクのサマーワに自衛隊が海外派遣された際、隊長の人選にあたって優秀な人材が大勢いた中で、「運が良い男」という理由で番匠幸一郎氏が選ばれたという。象に踏まれて生き残った彼も、運の良さでは人後に落ちない。自衛隊というのはふさわしい職業だったのだろう。

タイトル画像の話 / 無題

今回のタイトル画像は、すんなり作れた上に出来上がりもなかなか気に入っているのだが、どうにもコメントのつけようがない。最近、AIにできない仕上がりを目指しているので、プロンプトを作りづらい絵柄にしたのだが、おかげで自分でも説明のつかないものになってしまった。

制作にあたっては、ローポリでティム・バートン風という狙いがあったが、これはまあまあ達成できたかも。だが、白いひし形部分は中に穴が空いているのだが、小さすぎて意味がなかった。

ローポリというのは、物体を構成するポリゴンが少ない=ざっくり作っているということ。技術力と言うより、アイデアやセンスで勝負しようというスタイルだ。これは、PCのスペックが貧弱なので大作や凝ったものが作れないせいもある。が、80年代から3DCGソフトをいじってきた目から見れば、現在の制作環境は、ほんの数年前の最先端スペック&最先鋭ソフトそのものである。また、細部まで綿密に作り上げた3DCGは、なぜか生成AI作品に似てしまうような気がする。要は使いよう、というところを見せつけたいものだと思う。

タイトル画像の話 / シュトローバイオリン

以前にも一度記事にしたが、私はシュトローバイオリンという風変わりな楽器を持っていて、タイトル画像のモチーフにしたこともある。

撮影場所は、明治期の建物を多数保存公開している北海道開拓の村。夏の明るい日差しと照明のない室内の暗さが、時代の隔たりを表しているようだ。どの建物か忘れてしまったが、他の見学客が入ってこないのを良いことに場所を拝借して写した。若い人のブログで、お気に入りのキャラクター人形を旅行先に持って行って、名所の背景に入れ込んで撮影していたのを見てやってみたくなったのである。「ぷぅと鳴り」と書いたが、実際バイオリンの澄んだ音色というより、チャルメラや蓄音機そのままの音が出る。こういうレトロな雰囲気にぴったりなのだ。その時は鳴らす度胸まではなかったが、羞恥心が老化した今ならその場で一曲弾いていたところだ。

というか、今度本当にやってしまおうかな。施設案内を調べてみたら、コスプレについては公序良俗に反しない、長時間専有しないなどの注意書きがあったが、楽器演奏に関する規則はないようだ。かなり広い屋外施設な上、いつも空いてるようなので、常識範囲ならOKのような気がする。日本の役人は紳士&淑女なので、いきなりオイコラ!やつまみ出しはしないはずだ。いざとなったら少しボケてるふりをして、優しくしてもらおう。「前もって説明するより、やった後で謝るほうが簡単」というのが私のモットー(※)でもあることだし。

(※)もっと穏当なモットーもたくさんあります。