アソビブ

アドリブは難しいもので、何曲もの楽曲を弾きこなせるくらいでないとできない。ずっとそんな風に考えていたが、最近それは勘違いだと思えてきた。例えば既存の曲は、簡単な曲でも、どこかに難所があったりする。自分の技量を超える部分が一箇所でもあれば、その他が弾けても、いつまでたっても失敗演奏である。
でもアドリブなら、こう弾くべしという形がないのだから、自分の技量だけで、無理なく通しで演奏しきれるのではないか。最近はそう考えて、意識的にアドリブを練習してたが、だんだんコツがわかってきた。

伴奏動画と一緒に弾く場合、無理していろいろな音を出さず、無音の部分があってもいい。むしろ無音の”間”があることで、メリハリができる。また、変な音を出してしまったら、わざとそのフレーズを繰り返してみるのもいい。そうすると間違ったのではなく、あえて印象的な音を選んだかのように聞こえることがある。
もともと新しい音楽ほど、ドミソの三和音からかけ離れた音を使う。そういう変わった音がつくごとにコードに数字や記号がついて、ややこしくて長いコードネームになるのだが、音楽はどんな音を鳴らしてもかまわない状態に近づいているということなのだろうと思う。だから間違って鳴らした音でも、失敗したと思わずに、あえて繰り返して出してみると、当初の予定にはなかったが、案外悪くないということになる。技術を磨き上げようとしても間に合わないかもしれないので、いろいろズルをして凌ごうというわけだ。
「楽器は、なかなか思い通りにはならないが、思わぬ良いことも起こる。人生と同じだ」と言う言葉もある。まあ、自分で考えた言葉だが…

歳を取ってから楽器を始めて、間違えない演奏などできるわけがないのだ。だから他人に聞いてもらう場合でも、完璧さや上手さではなく、楽しんでる雰囲気を味わってもらえればそれで十分だと思う。だから「アドリブ」というと大げさに聞こえるので、遊びの演奏=アソビブと名付けたほうがいいかもしれない。

楽器指導サイトの進化

ネットを通じて、楽器の演奏を指導するサイトが充実してきた。もともとそれなりにはあったが、新型コロナウィルスの感染拡大以降、数が増え、機能も向上してきた。下記はジャズ・バイオリニストでバークリー音楽院の講師でもあるJason_Anick氏の指導サイトの様子。
※画像クリックで、サイトに移動します

1曲ごとに動画と楽譜があり、楽譜には演奏経過を示すカーソルが動くほか、店舗自体も10%刻みに早くも遅くもできる。メトロノームの音を入れたり、ピアノの鍵盤位置を表示したり、個人の練習には十分な機能が揃っている。こういうセットが10曲で、$25は格安だろう。
このサイトでは他にも、ギターやサックスなど、いろいろな楽器やジャンルのミュージシャンの指導を受けられる。おそらくはここだけではなく、同様の指導サイトが増えるだろう。弾きたい楽器名と曲名を検索するだけで、その指導サイトにたどり着ける時代はもうすぐだと思う。

Dブルース伴奏動画集

バイオリン練習のために、Dメジャーのブルース用のバック演奏を探してみた。ブルースという(ほぼ)同じコード進行でも、実にさまざまなスタイルがあるのがわかる。このなかから選んでバックに演奏するのだが、好きなスタイルだからと言ってできるわけではない。どちらかというと、より素朴で単純で、泥臭く垢抜けないスタイルのほうがやりやすい。

ムーディなスローブルース。伴奏が目立つので、ちょっと入りにくいかもしれない。

プレスリーあたりを思い起こさせるスローなブルース。伝統的なコード進行からちょっとだけはなれていて、それが往年のポップスを思わせる。

60BPMと、ごくスローなブルース。一周りするまでが長いので、間が持たなくなってしまう。やはりスローはごまかしが効かないのできつい。

スローではあるが、コード進行がシンプルでワイルドな感じなので、大音響ならぶつ切りや同じフレーズの繰り返しばかりのアドリブでも様になるような気がする。

jazzは難しいコードを使うので、アドリブは大変だ。やりたいのはやまやまなのだが、なかなか手が出ない。

単純でわかりやすく、テンポのいいブルース。スローな伴奏に合わせると、音をたくさん出さないと格好つかないので、これくらいのテンポがちょうどいい。

最初に投稿者の短い模範演奏があるので、雰囲気がつかみやすい。テンポものりがいいので、多少ぶつ切りフレーズでも、それなりに合ってる感じに聞こえる。ギター用の伴奏かもしれないが、他の楽器でもかまわないだろう。

ファンキーなテンポの良いブルース。ごまかしが効きそうで、好きなスタイルだ。

こういうスタイルをテキサスブルースと言うらしい。最近はこういう単純でわかりやすいのがやりやすくて好きだ。

ブルースハーモニカ練習用のミディアムテンポのブルース。最初に模範演奏があるので、イメージをつかみやすい。静かめのバック演奏は、バイオリンにも合うような気がする。

カントリー調のやや早いブルース。ちょっと聞いただけで、あるよねこういう音楽と感じるだろう。

こういうのもカントリーなのだろうか。ボトルネック奏法のギターがいかにもな雰囲気を出している。こういうのをバックに演奏すると楽しい。

カテゴリー「Bluesへの道」
error: