弦の張替え

弦を張り替えてみた。一部のポジションで音が出にくくなってきたためだ。前回張り替えた直後は問題がなかったはすなので、弦の劣化ではないかと思ったのである。

調べてみると、2018年に一度張替え、今年3月にも張り替えてる。急に張替えペースが早まったが、今回はコロナによる自宅待機のせいで弾いた回数が多かった。本当は3カ月程度で買えるべきだそうだから、早すぎるわけではない。

今回も、前回と同じBLACK DIAMOND社のFIDDLE用という弦を買った。FIDDLE用銘打った弦は日本はなく、海外でもこのBLACK DIAMOND社のものだけだ。FIDDLE用はバンジョーと兼用だそうで、やたらと長い。ペグに巻き込んだ後に、さらに全体の1/3が余るほどの長さなので、最初に余っている部分を切らなければならない。他のバイオリンの弦はそんなことはなかったと思う。
また、スチール弦なので柔軟性はなく、ペグの細い横穴に通すと先端がペグボックスの内部に突き当たったまま、押し込んでも進んでいかない。しかたがないので急遽できるだけ先の細いラジオペンチを買ってきて、先端をつまんで引っ張り出した。前回そんなことはしなかったはずだが、これまたけっこう力が必要だった。手際が良くなるほど経験してないくせに、初心の謙虚さはなくなって、ぶつくさ文句をたれながらの作業だからだろう。達成感に癒やされることもなく、肩のコリだけが残った。

張り替えた弦はさすがに力強い音が出るようになった。少々出にくくなってた音も出るようになったが、これから音程が落ち着くまで毎日調律に手間取ることになるだろう。

バイオリンは弾きやすい

以前、バイオリンは初心者向けの楽器かもしれないと書いたことがある。思ったより安いことと、小さくて持ち運びや取り回しが楽。それほど大きな音が出ないことなどがその理由だが、弾きながら、不思議な「とっつきやすさ」も感じていた。頭に浮かんだ音と、弦を抑える位置が一致しやすく、妙にアドリブが捗るのである。これについて、先日偶然ギター関係のサイトで「完全4度チューニング」という言葉を知って、納得が行った。
バイオリンの4本の弦は同じ音の間隔で調律してあるが、ギターは不揃いなのだ。低い方から4本は同じ間隔だが、5本目(高い方から2本目)は、なぜか半音低く調律してある。それがギターというものだから、良い悪いの問題ではないが、そのために、コードが変わると指のポジションの形が変わってしまう。これについてはギターでも等間隔のチューニングにする人がいて、それを「完全4度」と呼んでいた。普通と違うやりにくさはあるがアドリブがとりやすいとも書いてあった。バイオリンがまさにこれで、音の幅と指の押さえ位置の幅が一致しているのだ。

バイオリンは弓を操る問題がある。そこで、同じ4弦のウクレレこそ真の初心者向けなのではないかと思って調律を調べたら、これがギター以上の難物で、低い方から高い方に順番に並んでいない。つくづく楽器というのは、どれも奥深いものだと思った。
ついでながらマンドリンの調律は、バイオリンと全く同じだった。独特のトレモロ奏法が難関かもしれないが、弓のように肘や肩まで動かす必要がないし、バイオリンと違ってフレットがある。最近はあまり見かけないが、昔は日本ではかなり人気のある楽器だった。ちなみに背面が丸くなっているマンドリンはちょっと高いが、平らになっていてカントリー&ウェスタンなどで使うフラットマンドリンはそれほどでもないようだ。

Blues&JazzのPlay Along

以前にも紹介したChristian Hawes氏の動画。簡単なブルースのPlayAlong動画で、キーはD。

Dのブルース。コード進行は DDDD/GGDD/AGDA のはず

Play Alongというのは見て分かる通り、先生の演奏した直後に同じフレーズを弾く練習のこと。我々には個人指導でない限り、こうした練習を受ける機会はなく、しかもバイオリンだとポピュラー音楽の指導を受けるのは難しいだろう。

1対1で先生と交互に弾いてみせるやりかたは、いわば落語家や歌舞伎役者、僧侶が入門した弟子を指導する時と同じで、非常に贅沢な指導法だ。まして相手はバークレーのジャズ・バイオリンの先生である。自分程度の者がこれを見られるだけでも、youtubeの恩恵と言わなければならない。

これまでこの人の動画は、日頃はプロ志望者を相手にしているだけあって、かなりレベルが高かったが、最近になって連日のようにごく簡単なフレーズのPlay Alongを公開し始めた。小中学生も対象としているせいか、妙にニコニコ顔なのが気になるが。

楽譜なしで頭に浮かんだ音をアドリブできるようになるためには、まず楽譜どおりの演奏を極めなければならない、と思ってる人が多いようだ。が、実際にはアドリブにはアドリブのための独自の練習が必要だ。コードやスケールの音と指の位置と同時に、ブルースやJAZZのフィーリングを持ったリズムを身につけなければならないが、Play Along動画なら難しく考えることなく、ただ何度でも先生のマネをすればいい。また、繰り返し聞いてるだけで、アドリブフレーズの蓄えができたり、自分のパートが入るタイミングが身についたりと、良いことづくしである。