ボザノバとサンバの練習法動画

バイオリンなどの擦弦楽器による、ボサノヴァの指導動画である。演奏しているChristian Howes氏は、バークレー音楽院のポピュラーバイオリンの先生だ。ネットでの指導に熱心で、私も何冊かテキストを買い、動画で勉強させてもらっている。バークレー音楽院といえば、渡辺貞夫以降、多くの日本人ジャズメンが留学した、ジャズの聖地である。Howes氏は、さらにSKYPEにより個人レッスンも受け付けているが、流石に恐れ多いので受けたことはない。

この動画では興味深い装置を使っている。足元のループペダルで演奏中の音を適宜切り取ってループ再生させ、その上に次々と新しいフレーズを積み重ねて、複数のパートからなる伴奏部を即興で作り上げている。現代ならではの、音楽の楽しみ方だと思う。

また、英語の説明なのでわかりにくいが、ボサノバやサンバの、異なる楽器のパートを声と手拍子で合わせる練習法を紹介している。もちろんパートごとに違うリズムなので、簡単にはできないが、非常に力のつくトレーニング法だ。

PLAY ALONG

YoutubeでPlayAlongというキーワードを検索すると、さまざまな曲の伴奏部分だけの動画が出てくる。これを流しながら、楽器の練習するための伴奏動画だ。たとえばJAZZをキーワードで検索すると、こんな具合に古今東西の名曲が並ぶ。ポピュラー曲のplayalongも多いようだが、クラシックや民族音楽などはあまりないようだ。曲の前にカウント音が入ってるのもあるが、入ってないのも多い。

https://www.youtube.com/user/Learnjazzstandards/videos?sort=p&shelf_id=2&view=0

楽器の練習用ではあるが、カラオケのように歌を歌うこともできるだろう。ただし、ジャズの演奏からメロディ楽器を抜いたものなので、カラオケと違って主旋律が小さく流れるといった手助けはない。どのあたりを演奏してるかはコードの流れなどを聞き取らなければならないが、そこはジャズだけに代理コードなどが多く、ちょっと聞いただけでは原曲と似ても似つかないことがある。とはいえ、動画だけ聞いてメロディラインを思い浮かべやすいものは、とっつきやすいが、音を合わせてみるといかにも「お稽古」という感じで、ちょっとダサい。逆に原曲のメロディが行方不明になってしまうような凝った伴奏は、がんばって合わせてみると「あ、セッション!」という感じがする事が多い。

また、何コーラス分か、アドリブ用のパートを用意してある演奏もある。アドリブまで手が出ないとしても、テーマの繰り返し練習にうってつけだ。実際に動画に合わせて演奏するのは、最初はきつい。単独で弾いていた時には問題ないと思っていた部分が、寸足らずだったり間延びしていたりで、これまでの上達具合いが急に後退してしまったような気分にさせられる。が、ちょっと慣れると、一人のときより助けてもらっているという、リラックスした感じがしてくる。やはり上達が早まるような気がする。

ちなみにこういう場合の著作権はどうなっているんだろう?名曲、名演奏のタイトルをつけてはいるものの、メロディが流れていないのだから、原曲の作曲家等の権利には引っかからないと思うのだが。

毛が抜けた!

ビオラの弓の毛が抜けるようになってしまった。最近ケースを開くたびに、1本、2本くらい抜けているのは気がついていたが、まとめて数10本くらい、束になって抜けるようになってしまった。抜けると言っても、止めてある両端のどちらかが外れ、長い毛が片方からだらんと垂れ下がるのだから、情けないことはなはだしい。四谷怪談で毒をもられたお岩さんの髪が、ごっそり櫛にかかって抜ける場面のようだ。残った部分も、毛を光に透かしてみると、なんとなく毛の束に密度が減っている。この状態で鳴らしてみると、思ったほど変わってないが、すこしかするようになった気がする。

バイオリンの弓はセットでついてきたもので、素人目にもちゃちだったので、すぐカーボン製に買い替えた。ビオラもセットものだったのだが、まあまあしっかりしているように見えたので、そのまま使ってきた。限度がきたのだろう。
買い換えなければならないわけだが、毛を換えることはできるらしい。動画もあるし、eBayに馬の毛も売っていて、品質にもよるのだろうが、そんなに高いものではない。新しいのを手に入れるのとは別に、そのうち失敗覚悟でやってみるかもしれない。

ちなみに、弓の毛の素材は馬の尻尾の毛、それも雄のものしか使わない。雌のは構造上、おしっこが引っかかってるからだそうだ。

ビオラ

ビオラの調子が良くなってきた。当初は大きい分扱いにくく、音色もややこもったようで冴えなかったが、最近は大きくて堂々とした音が出るようになってきた。バイオリンのほうは8千円の激安で、多分素材は合板のプレスだが、ビオラは中国製のお買い得品とは言え、単板からの削り出しである。ここに来てその真価が現れてきたような気がする。
一方のバイオリンは、はじめからハーモニカに近い濁った音なのは承知の上だったが、最近は足踏みオルガンのような音になっている。カントリーなどなら味があるが、きれいな曲には似合わない音だ。買って3年弱だが、このへんが限界なのかもしれない。

聞きかじりだが、木をつかった楽器の場合、安価な合板製は買ったときがピークで、だんだん音が悪くなるが、無垢材を使ったものは当初は音が出にくいが、正しい音程を出し続けていると徐々に音質が良くなる。そして名器と呼ばれるものは、そのピークが100年以上続くのだという。
バイオリン類ではないが、邦楽の鼓は新品は音が出ないので、稽古場に置いておいて、音が出るようになるまで弟子に順番に叩かせるのだそうだ。

以前から、ジャズやポピュラーにはバイオリンよりビオラの音域のほうが合うような気がしていたが、最近そういう動画が少しずつ増えてきたのが楽しみだ。

こどもの日

今日はこどもの日。端午の節句である。ということで昨年はタンゴの名曲「ラ・クンパルシータ」のバイオリン演奏動画を紹介した。今年は「リベルタンゴ」。ヨー・ヨー・マのチェロ演奏が有名だが、ここはビオラの演奏を。
バイオリンのリベルタンゴはちょっとした定番で、葉加瀬太郎など相当な数の動画がyoutubeに上がっている。ビオラは数は少ないが、ポピュラー曲にはバイオリンより合っているような気がする。それにしても、こんなふうに弾けたら、どんなにいいだろう。