李子柒 / 馬乳酒、仔羊の丸焼き

今回の李子柒は馬乳酒。馬乳酒と言えばモンゴルの発酵酒が有名だが、この動画は舞台が四川省なせいか、蒸留酒だった。お婆さんの民族衣装が独特だったので、画像検索すれば何族かすぐわかるだろうと思ったが、四川省にはイ族、姜族、チベット族など、かいろいろな少数民族がいるらしく、どれも派手な柄の服を着ていて区別がつかなかった。

馬乳酒と言えば、以前母がツアーでモンゴルに行った際コンダクターから、現地の人は平気だが日本人はアメーバ赤痢にやられるから、勧められても馬乳酒は絶対飲むなと言われていたにもかかわらず、同行者がみんなヤラれてしまった。母は、大学の研究室に務める叔父が、内緒で試薬を使って調合した薬を持って行ってたので無事。その時薬を配った人からは、未だに丁寧な手紙と貢物が送られてくるらしい。

こう書くとちょっと良い話風だが、帰ってからそういう危ない話を聞かされる息子としては、たまったものではない。ダメだと言われたものを飲んだり、怪しい薬を持ち込んだり、他人にも飲ませたりと、問題だらけである。小言を言ったら、流石に母も反省し、次からは息子に内緒で危ないところへ旅行するようになった。

李子柒 / 唐辛子、醤、辣油

今回の李子柒(リージーチー)は、唐辛子の醤(ジャン)と辣油づくり、そしてそれを使った料理。 しばらくアップがなかったり、立て続けに上がったりしているが、どうやら中国の動画サイトに上がってるのを、適宜youtubeに転載しているらしい。

唐辛子の醤(ジャン)や辣油は、手作りすると実にうまい。この動画にあるような凝った素材がなくても、ネットを見て適当に作れば十分である。以前食べる辣油が流行ったが、既製品と違うのは、なぜか辛いもの好きが作ると辛く、そうでない人がつくるとマイルドな味になること。つまり我が家の醤がいちばん美味しいということになる。唐辛子は胃が弱ってる人でもなければ、食べたほうが健康に良いそうだ。

用水路で捕まえたのはソウギョだろう。動画では下味をつけて蒸していたが、魚はただ蒸して仕上げに熱い油をかけ回しただけで、そうとううまい。家庭ではあまりやらないかもしれないが、日本人好みの味のはずだ。魚は好きだが、焼き魚は部屋に匂いがつくので、という人にもおすすめだ。これもネットで「清蒸」と検索すればすぐ出てくる。魚の重さと蒸し時間だけ守れば、まず失敗しない。

最初に出てきたキクラゲも、日本の家庭ではあまり使わないが、中国では家庭料理の素材だ。特に「木須肉(ムースーロウ)」は、家庭料理としては麻婆豆腐などよりずっと簡単で、なぜもっと普及しないのか不思議なくらいだ。これもネットにレシピがあるが、紹興酒などややこしい材料はなくても全然かまわない。というか、中国の家庭ではそんなものは使わない。
またキクラゲはお店で見ると、量が少ないので高級素材のように思えるが、水で戻すとかなり増えるので、むしろお買い得である。ただし、裏の白いのは固くてだめ。黒くて、薄くて、小さく縮んでいるようなのが美味しい。

それにしても、お婆さんと二人暮らしにしては食事の量が多い。日本人が少食なのかもしれない。以前中国人夫婦二人でやってる中華料理店に、昼休みをやや外れた時間に入ったら、夫婦が向かい合って座り、テーブルに山のように餃子が置いてあった。仕込みかなと思ったら、昼ごはんだったことがある。

李子柒 / 栗

今回の李子柒は栗。 タイトルの板栗とは、中国北部で取れる品質の良い栗の品種。昔から天津の港に集められて日本に出荷されてきた。いわゆる天津甘栗である。日本人にも馴染みの深い栗なのだが、栗ご飯ではなく、見たことのないようなメニューに仕上げてゆく。

栗を拾う時はイガごと踏んで、中身だけ持っていくのかと思ったら違った。また、ドングリも拾って、粉にして「ういろう」のようなものを作った。もしかしたらドングリではないのかと思って 「橡子 」を検索すると、やはりドングリ。ただし中国語のwikiでは、そのままではタンニンが強くて苦いが、砕いて水に晒すと大変に美味しいとあった。まさに今回のメニューである。日本では食べないような気がするが、地域によって違うのだろうか?栗よりたくさんとれそうなので、飢饉の時などには助けになったと思うのだが。
それにしてもいつもながら山の幸と新鮮な野菜の、健康的な食卓だ。動物蛋白に、烏骨鶏の丸煮込みまである。贅沢だなあ。長生きするんだろうね、あのお婆さん。