李子柒 / キュウリ

今回の李子柒はキュウリ。最近は更新が多い。

黄瓜は中国式で日本では胡瓜と書くのだと思っていたが、両国ともどちらも使うらしい。我々のよく知るキュウリは未熟な緑色のものだが、中国では黄色く大きく熟してからも、漬物で食べるようだ。漬物に使った独特の瓶は「泡菜壇(ポーツァイタン)」と言うらしい。
かぶせた蓋の周囲に水を張るので、発酵で出たガスは外に出るが外気や雑菌は入らない。うまくできている。昔は中国物産展で小型の泡菜壇に入った漬物を売っていた。意味ありげだがそういう装飾かと思っていたが、この動画シリーズで初めて使い方を知った。今は中国製の漬物も普通のガラス瓶詰めのようだ。

今では信じられないかもしれないが、日中国交回復直後は中国物産展が花盛りで、中国製食品といえば、素朴な無添加手作りで、日本製よりむしろ良心的というイメージさえあった。それが毒入り餃子事件で評価が一変してしまった。あれも日本人が憎いというより、エライさん同士の派閥抗争の中で、対立相手が日本企業と協力して進めていた事業にダメージを与えるために起こしたものらしい。醜い権力抗争はどの国にもあるだろうが、日本なら、たかがそんなもののために食べものを粗末に扱うなどもってのほかだが、中国では権力争いこそが天下の一大事で、たかが食べ物のことなど取るに足りない、という考え方の違いがあるようだ。が、愚かなことをしたものだと思う。

小麦粉を水で溶いて薄く焼き、おかずを包んで食べるのは世界中にある食べ方で、中国は餅(ピン)、メキシコではトルティーヤ、インドのパラタと名前は変われど同じものだ。

李子柒 / トマト

最近、コロナでの中断を取り戻すかのように、ハイペースで更新中の李子柒。今回のテーマはトマトの一生だそうだが…。

丸太を斬って杭を立て、溜池の周囲に柵を建てる。続いて自然石をタガネとハンマーで割り、一個ずつ運んでは溜池の護岸に積み重ねて補修。延々と続く作業を早回しで見せてるので、多分本人がやったのだと思う。田舎暮らしは優雅に見えても、こういう力仕事で支えられているということだろう。ただ、誰か手を貸してやればいいのにとは思う。

肝心のトマトはといえば、肉団子や魚団子、卵餃子など、具沢山のトマト鍋のベースに。四川省では、夏にもこんなボリュームのある鍋物を食べるのだろうか。
ガンガン力仕事をこなして、もりもり食べる。どちらももう、マネはできないだろう。若さというのは、うらやましいかぎりだ。

李子柒 / 粽子(ちまき)

今回の李子柒は粽子。2回立て続けにアップされていた。

豚肉と塩漬けの卵嚢を竹の皮で包んだ粽子は、昔は日本では見かけなかったが、今では中華料理店や冷凍食品でおなじみ。好きな人も多いが、手作りとなると、動画のようにけっこう手間や時間がかかる。何も入れずに黒蜜で食べるものもあり、こちらは日本の端午の節句に飾るちまきや九州の「あくまき」と似ている。
途中で日食のシーンがあったが、中国や台湾では6月21日に、皆既日食が見られたらしい。日本では部分日食だったが、完全に影に隠れた太陽の周りにはコロナが…。(この話題はもういいや)

こちらは2日後にアップされていた、同じく粽の動画。端午の節句の伝統食の紹介らしい。よもぎと菖蒲の葉、雄黄(黄色の色素)を入れた酒を玄関に飾り、竹の葉で包んだ粽を食べる。粽の中身は豚肉、塩漬け卵の黄身、ハマナスの花弁で作った醤を入れた小豆あん、梅干菜(梅干しではなく、からし菜の干物)などで、それぞれ竹の葉で包んで、5色の色違いの糸で結んで茹でる。
これらは端午の節句のもととなった詩人の「屈原」の故事にちなんだもので、我が身の不遇を嘆いて川に身を投げた屈原に届くよう、川に粽を投じた際に、龍に食べられないように魔除けの5色の糸を結んだ。タイトルにdragon boatとあるのも、漁民が竜舟を漕ぎ出した故事から来ている。おばあさんに5色の糸で腕輪を作ったのはご愛嬌だ。

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