ロシア、サイバー攻撃で米大統領選挙に干渉

というニュースが気になっている.経緯はこんな感じ。

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ざっくり言うと,米大統領選挙でトランプ氏が優位になるよう,ロシアがサーバー攻撃をしたとCIAが発表.トランプ陣営は反発しているが,オバマ大統領もロシア制裁を検討している,ということらしい.これだけ読むと大変なことだが…。
この記事を読んで私が思ったのはこれ.これはGoogle Analyticsという、サイトを持ってる人なら大抵使ってるアクセス解析ツールの一画面.本来国名が入るところに,「グーグルからのご招待.トランプに投票を」というような内容が表示されて,普段ほったらかしているようなサイトでは,ちょっと目立つくらいのアクセス数になっている.しかもよく見ると,本来Gの大文字は,gを大きくした形をしてなければならないのが、大文字風になっている.これはアルファベットではなく,ギリシャ文字だ.発信地はサンクト・ペテルブルクになっている.怪しいったらないのだが…,

ただし,問題になっているのがこれのことだとしたら,ただのイタズラか,愉快犯かなにかの仕業のようにも思える.大体,こんな迷惑アクセスで投票を呼びかけられて,投票する人がいるだろうか.多分今では,大きな選挙のたびにこの類が飛び交っているだろう.それを理由に他国を非難し,報復するのだとしたら,なんだかそのほうが怖いような,馬鹿馬鹿しいような...

社会信用制度とクレジットスコア

あまり政治・経済のネタは取り上げないようにしているのだが.

中国は,2020年までに「社会信用制度」に着手すると発表した.国民一人一に,良い国民かどうかの点数をつけるということらしい.だが,だからといって,今でも国民は十分監視下にあるので、これ以上悪くなるわけではないような気もする.むしろ地方の顔役の気分一つで就職が決まったり,牢屋に入れられたりするより,よほど公正かも知れない.

自分たちも同じように「クレジットスコア」で管理されているのだ,というアメリカ人もいる.クレジットスコアは,個人の信用度の数値化である.収入やクレジットの利用状況などで,個人を300から850の点数をつける,750点以上が「プライム層」,660点以下が,リーマン・ショックで有名な「サブプライム層」だ.

クレジットスコアが低い人は就職などで不利になるほか,預金金利は低く,ローン金利は高くなるなど,さまざまなハンデを負う.そこでアメリカでは,クレジットスコアを高めるためのノウハウ本まででている.ちなみに,そのコツは
・期日までにきちんと支払う。延滞しない。
・クレジットの利用額を減らす。限度額の20%~50%に抑えるが、毎月必ず使い続ける。複数クレジット口座がある場合は、まんべんなく分散させて利用する。
・クレジットカードを持ちすぎない。二枚か三枚で十分である
・6カ月間は新しいクレジットカードを作らない
・ローンを組む前に自分の信用格付が正しいかどうかを確認しておく
・住宅ローンを組む気があるなら消費者金融は利用しない
というようなことらしい.

日本ではどうかというと,アメリカは2008年の米国政府要望書で,同様の仕組みを整備するよう提言してきた.個人情報保護法のせいで,アメリカほど徹底されてはいないが,マイナンバーで個人特定がしやすくなると,今後はアメリカのようなことになるかもしれない.

と言ってる矢先に,保険会社からマイナンバーの確認書類が郵送されてきた.お上がやれというから問い合わせるということらしく,提出しなくても支払いその他に影響はないという.なんだか理由不明な相手に,個人情報を差し出すような気分だ.自分は歳だからどうでもいいが,若い人はどうなるんだろう.中国のような状況が待ち受けているのだとしたら,我々がこういうものを出し渋っておいたほうがいいかなあ,とも思う.

次回「江戸町方十手術」(12/10公開予定)
乞うご期待!

 

 

美食倶楽部(広告)

数年前から,bishoku.clubというドメインを持っている。言うまでもなく,日本が誇る芸術家にして美食家,北大路魯山人が主催した「美食倶楽部」にちなむドメインである.独自ドメインという性質上,ネット上でこのドメインを使えるのは私しかいない.試しに検索したら取れてしまったので,これはラッキーとばかりにネットで公開し,買い手を募集してきた.だが,打診どころかアクセス数もなかなか伸びない.本当はドメイン市場に出したり,ブログを書いてアクセス数を獲得しておくべきなのかもしれないが,できれば縁のある人に譲りたいし,手垢のついたものはいやだろうと,トップページだけで放置してきた.待つだけだから手間もかからないし,サーバーも自前のものだから経費も知れているのだが,最近は,そのうち放棄するんだろうなと考えていた.

が,ここに来てアクセスが増えてきた.残念なことに海外からがほとんどであるが,ロボットなどではない.せっかく和食が世界遺産になったのだから,私としては日本人に買ってほしかった.が,どこぞの景気の良い国からとんでもないオファーが来れば,私とてホイホイ売ってしまうだろう.ネットビジネスでの日本の立ち遅れというのは,こういうところにも表れている.

まだはっきり値段を決めてはいないので,早いうちに申し出てくれた人には,おそらく後から後悔するような安値で売ってしまうだろう.そして,二度と手にはいらないような価格で取引されるに違いない.

その名を許されるただ一店のために BISHOKU.CLUB

野心的な味覚のプロフェッショナルのお申し出をお待ちしております.

<閏年SP>インターネットとオリンピック

すっかり忘れていたが,今年は閏年.オリンピック・イヤーだった.そこで,記念すべき2/29に,何かしら書き込んでおこうと思う.

オリンピックの公式サイトが初めてできたのは.’96年のアトランタ大会の時である.その前の’94リレハンメル冬季大会の時は,サン・マイクロシステムズ社が独自にサイト構築した.IOCに許可を求めたが,なんのことかわからずに,スポンサー費用もとらずにOKを出したらしい.当然ながら世界中からすさまじいアクセスがあり,世界はインターネットの力を初めて知った.TVよりも新聞よりも早く,すべての競技情報が網羅されている情報源などどこにも無いのだから,当然のことだった.

オリンピックの公式スポンサーは,実はサン・マイクロシステムズではなくIBMだった.次のアトランタ大会では,名誉挽回とあってそれまでにない野心的なテクノロジーが採用された.一度訪れたユーザーを識別して,リピーター向けの情報に誘導する,Cookieである.今では当たり前になってしまって,ことさら使っていることがわかるサイトはなくなったが,アトランタの後は,「またいらいっしゃいましたね」とか「XX回目のご来場ありがとう」などと表示されるサイトだらけになってちょっとウザかった。が,ともあれ本格的なWEBマーケティングも,このときに始まったわけである.
また,atlanta.olympic.orgという1つのURLへのアクセス集中を緩和するため,米コーネル大学,米IBM社,慶応大学,独カールスルーエ大学,英IBM社の5箇所のサーバーで分散処理する仕組みも初めて導入された.世界中からの膨大なアクセスを世界全体で受け止める,地球規模のしくみができあがった.

さらに’98年の長野オリンピックでは,ウェブアクセシビリティのための国際規格が定められ,公式サイトに採用された.画像の説明コメントなどを統一することで,目の不自由な人も,読みあげソフトや自動点字装置を使って,インターネットからオリンピックの最新情報を知ることができるようになったのである.
人間とインターネットの関わりは,オリンピックのたびに発展してきた.日本から最も遠いブラジル・リオデジャネイロ大会では,距離と時間を超えた新しいインターネット体験が待っているかも知れない.

<覚書>重力波を初観測2

重力波の観察がなぜこれほど難しかったのか?それは極めて弱い力だから.電気や磁力があるところに電波や磁力線があり,熱のあるところから赤外線が放出されているように,重力があるものは重力波を出しているはずだ.そのことは,昔から予測されていた.だが重力というのは非常に弱い力で,例えば巨大な地球が全身全霊をふりしぼって重力を出しても,人間がぺちゃんこになることもなく,立ったり歩いたり,ジャンプできてしまう程度のパワーしかない.

Gravity
ニュートンもびっくり!

そんな弱い重力から出る波動だから,非常に観測しづらい.しかも観測装置の周囲にはいろいろな物があり,そのすべてが重力を持っている.ましてや大きな地球の上で重力波を観測しようと思っても,ロックコンサート会場で鈴虫の音色を聞き分けるようなことになってしまう.だからどうやって観測したのか,どうしてそれが重力波だとわかるのかは,多分相当難しい内容になるのだろう.
重力波がどんな役に立つかは,計り知れないものがある.それはちょうど人類が初めて赤外線や電波,磁力線を発見したのと同じだけの価値があることは間違いない.宇宙は,かつて誰も想像しなかった新しい姿を見せてくれるだろうし,携帯電話をトイレに落ちる直前で救うことだってできるかもしれないのだ.