Dブルース伴奏動画集

バイオリン練習のために、Dメジャーのブルース用のバック演奏を探してみた。ブルースという(ほぼ)同じコード進行でも、実にさまざまなスタイルがあるのがわかる。このなかから選んでバックに演奏するのだが、好きなスタイルだからと言ってできるわけではない。どちらかというと、より素朴で単純で、泥臭く垢抜けないスタイルのほうがやりやすい。

ムーディなスローブルース。伴奏が目立つので、ちょっと入りにくいかもしれない。

プレスリーあたりを思い起こさせるスローなブルース。伝統的なコード進行からちょっとだけはなれていて、それが往年のポップスを思わせる。

60BPMと、ごくスローなブルース。一周りするまでが長いので、間が持たなくなってしまう。やはりスローはごまかしが効かないのできつい。

スローではあるが、コード進行がシンプルでワイルドな感じなので、大音響ならぶつ切りや同じフレーズの繰り返しばかりのアドリブでも様になるような気がする。

jazzは難しいコードを使うので、アドリブは大変だ。やりたいのはやまやまなのだが、なかなか手が出ない。

単純でわかりやすく、テンポのいいブルース。スローな伴奏に合わせると、音をたくさん出さないと格好つかないので、これくらいのテンポがちょうどいい。

最初に投稿者の短い模範演奏があるので、雰囲気がつかみやすい。テンポものりがいいので、多少ぶつ切りフレーズでも、それなりに合ってる感じに聞こえる。ギター用の伴奏かもしれないが、他の楽器でもかまわないだろう。

ファンキーなテンポの良いブルース。ごまかしが効きそうで、好きなスタイルだ。

こういうスタイルをテキサスブルースと言うらしい。最近はこういう単純でわかりやすいのがやりやすくて好きだ。

ブルースハーモニカ練習用のミディアムテンポのブルース。最初に模範演奏があるので、イメージをつかみやすい。静かめのバック演奏は、バイオリンにも合うような気がする。

カントリー調のやや早いブルース。ちょっと聞いただけで、あるよねこういう音楽と感じるだろう。

こういうのもカントリーなのだろうか。ボトルネック奏法のギターがいかにもな雰囲気を出している。こういうのをバックに演奏すると楽しい。

カテゴリー「Bluesへの道」

特訓!!

楽器店のレンタルスタジオで、ブルース・ヴァイオリンの一人特訓をしてきた。一昨年ころからカラオケ特訓を考えていたのだが、もう少しうまくなったらなどと思っているうちに、コロナ騒動が始まり、カラオケは自粛の風潮になってしまった。一人だからかまわないだろうとも思ったが、名指しで自粛しているものを禁を破る度胸はなかった。そこで楽器店のスタジオに変えたのである。

スタジオは6畳間くらいのスペースに、ドラムセットとアンプがある防音室である。持ち込んだmp3プレイヤーのバック演奏を流しながら、1時間のロングプレイに挑戦した。いつもはせいぜい10分かそこらでやめてしまうので、途中でへばるかと思ったが、とりあえずなんとかなった。ヴァイオリンは演奏ポースを続けるだけで大変なので、途中からだんだんおかしな格好になってきたが、このへんは今後の課題である。

課題はそれだけではないものの、とりあえずバック演奏をスピーカーから聞けたのが良かった。これがヘッドホンでは自分の出した音が聞き取りにくく、急かされているような気分になってしまう。なにより演奏中にヘッドホンがずれたり、コードが腕にからまったりしないのが快適だ。私はヘッドフォンとの相性が悪く、すぐコードを踏んでぶち切ってしまう。それで何個壊したことか。なくてはならないものではあるが、好きか嫌いかで言えば、大嫌いだ。
バック演奏は、ギターアンプを通して流したが、はるか昔に見たアンプとほとんど形が変わっていないように思えた。詳しいわけではないので、おそらく性能的にはずっと向上していると思うのだが。また、スイッチを切るときはボリュームを下げてからと言われた。これまた昔もそんなことを聞いた覚えがある。色も黒だけ。似て非なるジャンルのオーディオ機器は、デザインもとりどりだというのに。もしかしたらアンプというのは、ピアノやヴァイオリンと同じく、楽器とみなされているのかもしれない。

棚も壁も、楽器やアクセサリーで埋め尽くされた楽器店の空間は居心地がいいものだ。音楽の好きな人、楽器に愛着のある人しか入ってこない空間である。誰にでも彼にでもマニュアル・フレンドリーな店と違って、要件には正確に答えるが余計なセールストークもない。専門店っていいなあと、つくづく感じた。(※実際行ったのはしばらく前で、記事は予約投稿してあったもの。ここだけ読むと、コロナ第4波の最中のように聞こえるので、念の為)

ブルース歩きがやめられない

小さなMP3プレイヤーを買った。ブルースのバッキング演奏をイヤホンで聞き、アドリブをハミングしながら歩くと、なかなかいい感じだ。人の目もあるので、ニューヨーク証券市場を聞いてる風な顔をしてるつもりだが、ついつい体がスイングしてしまうのはやむを得ない。

まず、世界観が変わって見える。街の風景にBGMが流れているようなものなので、映画の主人公になった気分だ。また、曲のテンポに合わせて、足取りがしっかりしてくる。歩く速度と老化には関連性があるそうだから、実利もある。そして何より、良いフレーズが出てきたときには、思わず「イェイ!」と言いたくなるようないい気分なのだ。きっと、演奏も上達するだろうと思う。

考えてみれば、別に珍しいことをしているわけではない。ウォークマンが登場したころは、街中そんな人だらけだった。その頃と今が違うのは、youtubeなどにバック演奏のデータが山ほどあるということ。私はDのブルーズだが、大抵のポピュラー曲のバック演奏があるのではないかと思う。こういう状況は、せいぜいここ5年くらいのことではないだろうか。
別に新しいことではないのに新鮮な感じがするのは、歩行者がうつむいてスマホ画面を見る人ばかりになったからだろう。交通事故云々についても、スマホ歩きよりずっとましだと思う。