Parker Solar Probe / 太陽への最接近に向かう

Parker Solar Probeは、9月27日に太陽への今まで以上の接近を行うため、金星でのフライバイを行った。今回の接近では、時速289927マイル(466592キロ)で移動しながら、太陽表面から840万マイル(1350万キロ)まで接近する。太陽の中心から0.1天文単位(太陽から地球までの距離の1/10)に近づくのは初めてである。

Parker Solar Probeは7年間のミッションのうち、2年を経過したが、計器などのトラブルはない。最終的には太陽表面から400万マイルにまで近づく予定だ。

Parker Solar Prove / 5回めの太陽観測データを公開

Parker Solar Proveは、5回目の太陽接近の観測データを、9月から下記の場所で公開している。

NASAの宇宙物理データ施設(SPDF)太陽データ分析センター(SDAC)APLパーカーソーラープローブゲートウェイカリフォルニア大学バークレー校)のサイエンスオペレーションセンター 、プリンストン大学ハーバードスミソニアン天体物理学センター海軍研究所

順調に進んでいるプロジェクトの定時報告なので、ニュース性はないのだが、小さな宇宙船が地球と太陽の間を5回も往復し、そのデータを世界中に一般公開しているのはとんでもないことだなと思う。

パーカー・ソーラー・プローブ / 3度めの金星フライバイへ

これまでで最長機関の太陽観測を実施したパーカー・ソーラー・プローブは、7月11日に、3度目の金星フライバイを行う。

フライバイについて何度目かの説明を。宇宙船が発射される前は、地球が太陽のまわりを公転してることによる遠心力も持っている。そのため発射されると、ちょど振り回していたハンマー投げの手を離すように、外に向かって飛び出してしまう。そこでロケットの推進力で中心の太陽の方に向きを変え、太陽の軌道に乗るのだが、このままだといつまで経っても太陽に近づかないので、金星に近づいた時に重力に引っ張られることで、スピードを削ぎ落として太陽に向かう。もちろんやりすぎれば失速して金星や太陽に落っこちてしまう。

パーカー・ソーラー・プローブはこのあと、太陽に近づいて観測を行うが、地球から見て太陽の反対側なため、一切通信はできない。どんなものでも動画で配信されている現代でも、宇宙船が次に太陽の影から顔を出すまで、NASAの関係者でも想像を巡らして待つほかはない。