パーカー太陽観測船が18回目の接近に成功

NASAのパーカー太陽探査機は、2023年12月28日に、これまでの接近記録と並ぶ太陽から451 万マイルのところを、同じく最速記録と並ぶ時速39.4万マイルで接近した。
地球とパーカー太陽探査機は異なる軌道で太陽の周りを回っているため、地球から見て太陽の反対側で接近する場合も多かったが、今回は地球から見える側だった。このため、従来よりも早くミッションの成功が確認できたようだ。

余談だが、太陽を挟んで地球のま反対側を同じ周期で公転する、地球とそっくりな惑星があるという説を読んだことがある。SF小説家なにかだろう。もしそういう物があるなら、パーカー太陽探査機以外にも観測宇宙船がある時代に発見されてないはずがない。かもしれないし、宇宙船は狭い範囲に絞り込んで観測しているので、ま反対にあれば見つけられないこともありうる、のかもしれない。せっかくこういう時代に生きているのだから、もう少し物理学や天文学のセンスがほしいところだ。

パーカー・ソーラー・プローブ、大規模なコロナ質量放出を観測

昨年9月の接近の際、NASAのパーカー・ソーラー・プローブが過去最大級の「コロナ質量放出」の中を通過し、観察したことがNASAのブログに載っていた。
太陽は、時折電磁波などを爆発的に放出する「フレア」をお越し、地球上の電子機器などに影響を与えることは知られていたが、「コロナ質量放出(CME)」は太陽の内部から大質量の物質がプラズマ状態で放出される現象で、1970年ころに初めて観察された。
コロナ質量放出の重さは、10億トンにも上り、速度は秒速30キロから3000キロメートルに達する。今回の観察で、CMEの放出によって太陽の周囲に漂う塵が吹き飛ばされ、黒い真空の箇所ができる様子を確認した。
CMEは地球に届くことは少ないと言われるが、到達した場合は人工衛星やさまざまなインフラ設備の電子機器などに大きな影響を与えると考えられている。

https://blogs.nasa.gov/parkersolarprobe/2023/09/15/parker-observes-powerful-coronal-mass-ejection-vacuum-up-interplanetary-dust/

Parker Solar Probe 6回目の金星フライバイに向けて軌道修正

NASA のパーカー太陽探査機は、2023 年 8月3日、4.5秒間のスラスター噴射(※)を行い、8月21日の金星でのフライバイのための軌道修正を行った。

図は現在のPSPと金星の位置を示したもの。PSPは金星や地球と同じ向き、図でいうと反時計回りに太陽の周りを回っている。現在は金星に近い位置にいるが、8月21日にはさらに近づき、その際金星の重力で引っ張られてさらに太陽に近づくよう、軌道を変える。今回の噴射は、正確に金星に向かうための軌道修正だ。

※スラスター噴射:搭載した燃料を燃焼させ、ガスを噴出させる。