パーカー・ソーラー・プローブ、23回目の接近を完了

NASAのブログによれば、パーカー・ソーラー・プローブは3月22日に太陽への23回目の接近を完了し、太陽表面から約380万マイル(610万キロメートル)まで接近して自身の距離記録に並んだ。

以前の接近では、地球から見て宇宙船が太陽の反対側を観測したため、数日後に太陽の影から顔を出すまで宇宙船の安否がわからないことがあった。ブログのアニメーションを見ると、今回は地球と宇宙船が同じ側にいる。このため、通過の途中でもこうやってミッションの無事を知ることができた。信号の減衰なども少ないだろう。長い期間、同じことを繰り返しているようでいて、毎回少しずつ条件を変えながら観測している。巨大な太陽全体からすれば五劫の擦り切れのひと撫でくらいかもしれないが、パーカー・ソーラー・プローブの報告が届くたび、日常とかけ離れたとてつもない世界に想像が広がる。

パーカー・ソーラー・プローブ、23回目の太陽接近へ


NASAのパーカー・ソーラー・プローブは、3月22日、23回目の太陽接近ミッションを実行。太陽表面から380万マイル(610万キロメートル)、時速43万マイル(時速69万2000キロメートル)というフライバイ速度の記録にも並ぶことになる。

NASAのブログからはここまでで、以下は雑感。このカテゴリーを書き始めたときは、webサイトの画面翻訳がなく、英単語を翻訳ソフトにコピペしながら読み進めていた。そこまでしたのだから、ついでに翻訳が面倒な人のために要約を公開していたが、現在ではほぼ意味がなくなっただろうと考えていた。ミッション終了も見えてきたから、一応最期までつきあうことにはしているが。

では、日本からPSPの情報を見つけやすくなったかと言えば、決してそうは思えない。日本語で検索すると該当する各国語のサイトも表示してくれる、ということも可能なはずだが、検索者の所在地近隣の情報や「興味のありそうなサイト」、スポンサーのサイトが優先され、かえって有用情報への経路に立ちはだかるフィルターが増えている。それともAIがこなれてきたら、個人のニーズに合わせてツーカーな検索結果が表示されるような時代がくるのだろうか。

太陽に、メリークリスマス!

NASAの太陽観測宇宙船「パーカー・ソーラー・プローブ」は、クリスマスイブの今現在、史上もっとも近い距離まで太陽に接近し、観測中である。

ワシントンのNASA本部のパーカー・ソーラー・プローブ・プログラム科学者、アリック・ポスナー氏は、「これはNASAの大胆なミッションの一例であり、宇宙に関する長年の疑問に答えるために、これまで誰もやったことのないことをやっています」と語る。

パーカーは、12月24日火曜日東部標準時午前6時53分に太陽表面からわずか380万マイル(約610万キロメートル)の距離を飛行する予定である。最接近時、つまり近日点通過時には、ミッション運用は探査機と連絡が取れなくなるため、12月27日に別のビーコン音を送信し、接近飛行後の健全性を確認する予定である。

ついさきほど、クリスマスだというのに戦争に明け暮れるという話を投稿したばかりだが、(https://oldbadboy.com/戦争に「一進一退」はないのかもしれない/)、今度は明るい話題を提供できてラッキーだ。(※太陽だけに)
愚行の極みである戦争と、叡智の結晶である宇宙探検が同時に行われている。人類というのはそういう風にできているらしい。


(追加)
12月26日、NASAはパーカー・ソーラー・プローブからの信号を受信。無事を確認した。観測データは2025年1月1日に地球に向けて送信される予定である。