人工惑星アートDESPATCH

今年、JAXAが打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ2」が、小惑星「りゅうぐう」に接近し、衝突実験に成功した。2014年の打ち上げにあたっては、はやぶさ2と同梱される宇宙船が公募されたが、ここで選ばれたのが「DESPATCH」だ。多摩美術大学と東大のグループが開発したDESPATCHは、アマチュア無線家との交信などの技術ミッションをこなす人工惑星であると同時に、世界最速で太陽系の公転軌道を回るアート作品でもある。

何より注目すべきはその形状だが、下記の動画の冒頭からすると、太陽や太陽系の惑星の、宇宙空間での軌道から導き出されたものらしい。太陽系の惑星は、不動の太陽の周囲を回っているように見えるが、太陽自体も銀河系の周辺部をゆっくり回っているので、宇宙から見た実際の動きは同心円ではなく、動画の冒頭の光の玉のように、からみあった螺旋形になる。それをもとにして、3Dプリンタなどの技術を使って製作したらしい。

DESPATCHのミッション時間は1週間と短いため、他の人工衛星のような太陽電池パネルは持たず、内臓の電池だけで稼働した。その後はアートとして、地球同様に、太陽の周囲を回っているという。来世紀になったら、観光名所になってないだろうか。

One Small Spacecraft for a Team, One Giant Leap for Art from artsat on Vimeo.

男衾三郎絵詞

鎌倉時代、武蔵の国に男衾三郎(おぶすまさぶろう)という武士がいた。この男は、侍、百姓、僧侶など、屋敷の前を通る人間を誰彼構わず殺して、塀に生首を晒すことを日課にしていた。めちゃくちゃな話だが、その様子は国宝「男衾三郎絵詞」に残っている。これを取り締まる者はいなかったのかといえば、現在の警察に当たる地頭が男衾三郎当人だった。

国宝男衾三郎絵詞

警察はないが裁判所だけはあって、それが鎌倉幕府だったのだが、そこでは例えば土地を巡る争いなどの訴えについて、互いの証拠と言い分により、どちらが正しいか裁定を下した。しかし、負けたほうが居座ったとしても、幕府が兵隊を出してはくれなかった。裁判に勝った側は負けた側の土地に攻め込む大義名分は得るが、あくまでそれは自分でやらなければならない。居座り組に実力があればいつまででも居座ることができる。だから男衾三郎を征伐したい者には、許可を出すかもしれないが、やるのは本人次第で、負ければ返り討ちだ。鎌倉、室町時代の幕府とはその程度の存在だったそうだ。

これが戦国時代に近づくにつれて、領主が領内のもめごとの裁定を下し、さらに兵を派遣してケリを付けるようになった。地域が分断された分民衆と為政者が近くなったおかげだが、こうなると隣国との争いが激化する。川の上流と下流が別な国で、そこに日照りでも起これば、もめて当たり前で、両方の領民がそれぞれ領主に訴え出ればそこで戦が始まる。

そんな状態を脱却するには、全国を単一の武力で管理しなければならない。そう考えたのが「天下布武」を唱えた織田信長で、その後秀吉が全国を武装解除し、家康が秩序維持の体制を作り上げた。

現代の日本は、武力による平和の延長線上にあることは忘れられがちだが、浅間山荘のように現代の男衾三郎が現れれば、武装した警察が出動してたちまち排除してくれる。また、世界規模の戦国時代もどうやら通り過ぎ、現在は時折現れるミニ男衾を締め上げてやれば良いだけになった。武力というのは扱いの難しいものだが、人類は少なくとも歴史に残ってる範囲では、なんとかうまくつきあって文明を進化させてきたと言える。

Googleマップに愛はあるか

googleマップを開いて市町村名を入れると、左肩にその土地のサムネール画像が出る。例えば小樽なら運河、函館なら五稜郭というように。ところがあるとき根室市を検索して驚いた。

どこ?

これは気の毒である。もしかして知名度によるのかなと思って、富良野市を見てみると。

根室に比べてえこひいきしてないか?

そこで北海道だけでなく、本州の自治体も調べてみた。県庁所在地などの大都市はそれなりの画像だったのだが...。

なんだかストーカー気分だが、私が選んだのではなく、googleマップこうなっているのだ。
確かにこうなのかもしれないけど、何か他に出すものはなかったのか
いやいや、あれがあるでしょう、あれが。

住宅地パターンが非常に多い。遠景などは適しているかどうか判断がつかないが、現地の人が知ったらかなり当惑するのもあるような気がする。(面白いけどね)