ターバン

子供の頃、インド人と言えばカレーと蛇使いとターバンだった。最近は本格印度料理の店もあちこちにでき、またIT大国として躍進中で、蛇使いのイメージはなくなった。
しかし今でもビジネスマンや政治家など、ターバンを巻いている人物を見かける。あれはどうやって巻いているのか。動画があったので紹介するが、かなり面倒である。和服の着付けも大変だが、ターバンもなかなか難しそうだ。知ってどうなるという知識ではないが、インドが少し短になったような気がする。

ちなみに絵に描いたようなインドのターバンをしているのは現地でも少数派で、人口の1.9%程度しかいないシク教徒だという。シク教徒は、しきたりや慣習にとらわれずどんどん世界に出る人たちで、世界中で活躍してきたたため、インド人の象徴のようになってしまったらしい。インドの多数派であるヒンズー教徒やジャイナ教徒は、ターバンをしない(しなくてもいい?)。またシク教徒はカースト制を全否定していて、牛肉も食べる。偶像崇拝も禁じているので、象の神様を拝まないようだ。

座蒲(ざふ)

僧侶が座禅を組むとき、お尻の下に敷く楕円体のクッションである。けっこう硬いので、上に乗ると拳ひとつ分位腰が浮き、すっと背骨が伸びて膝や背骨の負担を減らしてくれる。足もしびれない。
これを敷いて座禅を組むのが正しい使い方だが、実は床に座って長時間作業する人にはうってつけの道具なのである。疲れにくいし、疲れたら座蒲を枕に、寝てしまうこともできる。
しかし、もっと便利なのがダラダラと寝ながらテレビを見るとき。硬い枕として使うと首の角度を決めやすいだけでなく、ご贔屓のタレントが出てきたときには、さっとお尻の下に敷いて結跏趺坐すれば、まさに心眼で見るがごとく集中して眺めることができるのだ。

最近はこういうものまでネット上で買えるし、作り方まで見つけることができるが、体重がかかるものだから、高くても法衣仏具店で取り寄せてもらったほうがいいかもしれない。

ちなみに以前禅宗の関係者の前で、ダラダラテレビの話をしたらちょっとイヤな顔をされたので、内緒で使ったほうがいいだろう。

天安門広場の日の丸

実にいろいろなことを考えさせられる写真だ。かつて野田総理がいきなり尖閣諸島を国有化してから、急激に関係が悪化した中国で、こんな光景を見られるとは思わなかった。互いの問題点には触れずに、共通の利益をについて考えようという、戦後時間をかけて作り上げてきた中国との関係に、ようやく立ち戻ることができた。その昔、日中友好ムードが高まりつつあった北京で見た、天安門広場の空気が蘇ってくるような気がする。
ネットの上では、日本の40年に渡る対中ODAに喝采を送る中国人の書き込みも目につく。そして日本では、もうすぐ新しい元号が発表される。おそらく今度も中国の古典が題材になり、あらためて日本と中国の長い歴史を世界が知ることになるだろう。

ちなみに、この写真は共同通信社のサイトから無断借用したものである。著作権法上、非常によろしくないことだが、怒られるまで掲示させてほしい。今度から私は、天安門という言葉でこの光景を思い出すことにしたのだから。

英国でスターになった日本の植物 / ギボウシ

ギボウシという植物がある。

日本の古い家ではよく裏庭に植わっているので、名前を知らない方も、画像を見ればあああれかと分かると思う。日本や中国に自生していた日陰を好む植物であり、シーボルトによってヨーロッパにも紹介されている。日本ではそれほど珍しい植物ではないが、イギリスに伝わると大人気になった。

というのは花の形が騎士の象徴であるユリで、葉の形がハートだったので、合わせて「騎士道精神」という意味になったためである。もともと日陰を好む植物でイギリスの気候に合っていたこともあり、貴族の庭園に盛んに植えられ、品種改良も行われた。今では日本へも多くの新品種が里帰りしているという。

トイレの窓から見かける植物というイメージだったが、英国貴族の邸宅で、いわゆるイングリッシュ・ガーデンのスターに大出世とは、見る人が見て場所を得れば、日陰の身でも文字通りひと花咲かせることができるわけである。