2021さっぽろオンライン雪まつり

実行委員会によれば今年のさっぽろ雪まつりは、大雪像の設営や会場への集客をやめ、オンライン雪まつり等だけを行うらしい。サイトを見ると
オンラインさっぽろ雪まつりの開催
雪まつりをはじめとしたイベントやウインタースポーツなど札幌の冬の魅力を紹介する動画を作成し、公式HPや市内各所の既設のビジョンに加え、イベント期間中に仮設するビジョン等を通して発信
②これまでの雪まつりの歴史の発信
③市民の応募による「雪」をテーマとした写真コンテストの実施
④公式HPを通じた札幌ならではの物販の展開
とある。実質中止のようなものだが、こういう時に札幌市や市民がどう動いたかは、雪まつりの将来に大きな影響を与えるだろう。

もともと雪まつりは市民参加型の雪像まつりで、例えば学校の校庭など、会場も市内各所に散在していた。自衛隊の参加や大雪像、雪のイベントステージなどもなかった。だから大雪像がなくなったとしても、原点復帰しただけのことである。
例えば次の画像は、近年東京でまとまった積雪があった翌日に、各所で見られる自主雪像だが、これを見た時に、「やられた」と思った。このままでは面白さの点で東京雪まつりに負けてしまうかもしれない。本家の大雪像が、個人宅の玄関先に一晩で作った作品に、「いいね」数で負けてしまうことだって起こるかもしれないのだ。

そこで札幌でも、こういった個人が自宅などで自由に作った作品をエントリーできるコンテストを開催するのはどうだろうか。ネットで写真、動画での参加になるから、本家の責任において公正なレギュレーションを設け、いつ雪が降るかわからない本州へのハンデとしてエントリー期間も長くとる。「欽ちゃんの仮装大賞」なみの参加型イベントにならないだろうか。

ピンソン肉店

パリとルマンの中間あたりに位置する街、シャルトル。そのソレイユドール通りで長年営まれてきた肉店を紹介するドキュメンタリー。1892年に建てられた赤い大理石をベースにした建物は、フランスの歴史的建造物にも登録されている。
扱っているのは牛と羊だけで、豚や鶏はおいていない代わりに仔牛がある。そのへんが日本の肉屋とは違うところだ。店でしっかり熟成させた肉は小豆色で、筋や脂を掃除して、客の料理に合わせて下ごしらえする。ひき肉を専用の型に入れてから渡すのは、そのままハンバーグのように焼いてしまうのではなく、昔ながらのヨーロッパの肉店のやり方だ。

建物や主人のたたずまいから仕事の仕草まで、ちょっとマネのできないレベルで全てが絵になっている。これも、長い年月をかけて培ってきたものだからだろう。今からマネをしたくても,、おそらく衛生面などでこれと全く同じやり方を新たに始めることはできないだろうと思う。
残念ながらピンソン肉店は現在では廃業し、店だけが残っている。ストリート・ビューでも確認できるが、たとえ文化財として残ろうと、お店というのは商品と店員と客がいなければ抜け殻にすぎない。

明けましておめでとうございます

本年もよろしくお付き合い願います。

今年は丑年。牛といえば北海道ではホルスタインが馴染み深いが、あの独特の白黒模様の下の地肌も白黒だそうだ。そして、哺乳類で地肌まで模様があるのは牛だけらしい。例えばシマウマの地肌は黒、虎やヒョウはうす茶色、配色の似ているパンダも肌色一色だという。
ホルスタインは皮膚の色も毛と同じ配色で、厳密に言うと黒い地肌のところどころが白くなった皮膚だ。ちなみに動物園で治療などのために虎の毛を剃ると、うっすらとした縞模様が残って見えるが、これは人間でもヒゲを剃ると皮膚の下に残った短い毛が透けて青く見えるのと同じ理屈で、地の色はあくまで一色らしい。ムラっけがあっても裏表はないというのは、なかなか好感が持てる。

ホルスタインは好奇心の強い動物だ。道東では国道のそばまで牧場の柵があるような場所が多いが、牛を眺めているとゆっくり近づいてきて、そのうち柵の向こうが牛だらけになってしまう。人間に利用される一方でも、泰然としてくさらず、好奇心を持って生きるなど、我が身のまだ遠く及ばぬところである。