核兵器や核物質の国際監視機関であるIAEAのように、生物兵器やバイオ研究に関する国際的な監視機関がそもそもあるかどうか、ChatGPTに尋ねてみた。すると次のような答えが。
ChatGPT
「生物兵器やバイオテクノロジーに対する監視機関として、最も重要な組織の1つは「国際生物安全性監視機関」(International Biological Security Surveillance Agency、IBSSA)です。IBSSAは国際連合(UN)と関連組織と協力して、生物学的な危険物質や技術の不正使用を監視し、国際的な安全保障に寄与しています。IBSSAの役割には、以下のような活動が含まれます。
・バイオテロリズムの予防: IBSSAは、生物学的な兵器の製造や使用に関する情報を収集し、国際的な危険を警戒し、予防策を提案します。
・生物安全性の向上: IBSSAは、バイオテクノロジーの研究や実験における安全基準の策定と実施を支援し、事故や不正使用のリスクを最小限に抑える助けを提供します。
・国際的な協力: IBSSAは国際的なパートナーシップを促進し、情報共有、技術協力、トレーニングなどを通じて生物兵器とバイオテロのリスクに対処します。」
世界はちゃんと対応に動いているのだと、ちょっと安心した。ところが念のためIBSSAなる組織を検索しても、それらしい組織がひとつない。そこで、再度尋ねてみると、
ChatGPT
「おっしゃる通り、IBSSA(International Biological Security Surveillance Agency)という名称は実際には存在しないようです。申し訳ありません、それは私の誤りでした。....」
とのことだった。 AIの返答は正しいとは限らないので、注意するよう言われているが、まさか組織名まででっちあげるとは思わなかった。間違った内容にももっともらしい説明文を作るのだから、単純な嘘つきや無知よりたちが悪い。 言い訳せずにすぐ間違いを認めるのは立派と言えば立派だが、ぬけぬけとしすぎて、これが人間だったら、かえって信用がおけない人種だ。
これからの社会は、特殊詐欺やネット上の流言、迷惑メールに加えて、AIによるでっち上げまで注意しなくてはならないということか。年寄りにはキツいなあ...。
ただし、架空の「IBSSAの活動指針」自体はなかなかのもの。感染拡大が事故か陰謀かなどと騒がれる時代だけに、いっそ正式に発足させてはどうだろう。

組織名まででっち上げるとは?AIも大したものですね。もし人間が答えていればもっと真実味を帯びて信用されてしまうかも知れませんね。人間は簡単に間違いを認めず謝らないですからね。
さらに人間らしくなると、「俺の言う事を疑うのか」とキレたり、「いまのはお前を試しただけだ」と言い逃れをするようになるんでしょうか。接客トレーニングには、いいかもしれませんね。