not by AI

去年から今年にかけて、AIに注目が集まっている。さらに一節によれば、2025年までにオンライン・コンテンツの90%はAIが生成したものになるとも言われている。そんな中、AIで生成されていないことをサイトで宣言するマークが登場した。画像、文章、音楽など、全体の90%が人間が作ったものであることが、掲出の条件だ。そこで本サイトでもさっそく掲出してみた。

この取り組みで想定されているのはウェブサイトだけだが、絵画などのアートにも適用されても良いだろう。特に広告代理店やデザインスタジオにとっては非常に深刻な問題だ。
かつて広告制作の現場にPCが登場した際は、さほど作業の効率化にならないだけでなく、クライアントから効率化を理由に納期の前倒しや料金の見直しを迫られるケースすらあった。私自身は早くからPCを使っていたため、デザイン事務所からよく導入の相談を受けたが、時代の流れには逆らえないとは思いつつも、
「紙と鉛筆だけで金を生む業種が、設備投資してしまえばコスト的に効率化どころではなくなる。もし入れるなら制作より先に経理・伝票管理に使って、どんぶり勘定から脱却するべきだ」と言ったのだが、案の定無計画なPC導入は自分の首を締めることになり、首を吊った経営者もいる。地方だとそんなものだった。

AIサービスも、制作工程の簡略化、低コスト化に役立つなどと皮算用をしてるならとんだ大間違いで、サービスの利用には新たな費用がかかるし、苦心の力作を、AIで作ったのではないかと勘ぐられ、買い叩かれるのがおちである。広告デザイン業は、昔は相応のリスペクトを受けていた業界だが、トップランナーが先頭を切って国際イベントのマークをパクったり、在宅勤務の宣言だけして出社・残業していたことが笑いものになったり、不正受注を行っていたりと、信頼が地に落ちている最中だ。

2 thoughts on “not by AI

  • 3月 21, 2023 at 14:04
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    ニュース、契約書、役所の通知などはあまり創造性を発揮してもらっては困るので、むしろAIが最適ですね。問題はAIなのに、そう表示しないケースでしょうね。画像の場合は、要するに無許可の模倣に過ぎない場合が多いので、すでに対抗策が開発されてます。

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  • 3月 21, 2023 at 13:07
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    NHK-TVのニュースサイトでさえ「AI放送」化がすすんでいます。前説明が無ければ、普通のアナウンサーが話しているものと勘違いするほどです。昔、上司に仕事を無理にねじ込まれて『この仕事が終わったらやります』。と、『そんなものなら俺なら30分で出来る!』と。『じゃあやって下さい!見ていますから!』と。何と?3日間掛かりましたけど。あの時、AIが有れば、そんな無駄なやり取りすらしなかったのでは無いでしょうか。AIに逆行する仕事も新しいジャンルかも知れませんね。

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