ヴィンランド・サガ

ヴィンランド・サガは、11世紀のヴァイキングの活躍を記した英雄譚であるが、私が読んだのはそれをベースに描かれた、同名の長編マンガのほうである。2005年から少年マガジンなどで連載されてきた大河マンガである。戦争で死ねばヴァルハラ=天国に生まれ変われると信じ、命知らずで残酷な戦いを繰り広げていくヴァイキングとして生まれた主人公の少年は、戦争に参加して父を亡くし、自分も奴隷として売られる。

その経験から、主人公は戦争と奴隷のない社会をめざして、現在の北アメリカ=カナダの「ヴィンランド」を目指し、一族を率いて航海に出る。コロンブスのアメリカ大陸上陸の500年前の出来事で、大筋は史実に基づいている。途中で巻き起こる種族同士やデンマーク軍との戦い、たどり着いた新天地での原住民との葛藤など、壮大で骨太なストーリーだ。こういう歴史の教科書には出て来ないが重要な出来事が、自然に頭に入ってくるのがマンガのいいところだ。ヴァイキングの首領からデンマークとイングランドの統一王国の王となったクヌート一世など、今では顔まで知ってる(?)。

犬と猫

インターネットの動画サイトには、犬や猫の動画が無数にある。ペットを飼ったことはなく、別段興味はなくても、なにかの拍子に一つ見てしまうと次回からおすすめにペット動画がずらりと並ぶことになる。それだけアップされている数が多いのでおすすめにも反映されてしまうのだろう。そのせいか、今まで知らなかった犬や猫についての知識が増えてきた。

たとえば、犬は人に忠実だが、猫はクールで家についているだけというのは間違い。猫も主人に愛情を持っているが犬より表情筋が少ないために、無感情に見えるだけらしい。また大昔に、犬猫が人間に飼われるようになったのは、犬の場合は人間が子犬を連れてきたのが始まりだが、猫は勝手に人の家に入り込んできたのが始まりだそうだ。遺伝子を調べると、そんなこともわかるらしい。

また、ペット用の犬や猫は品種改良によって体格や体型も千差万別だが、アスファルトの上を歩くと足を痛めてしまったり、畸形としか言えないほど本来の姿からかけ離れてしまった品種もあるという。また、知能の発達にも影響があり、例えば犬とオオカミの混血であるハーフドッグを飼うと、主人に忠実である一方、出し抜いて餌をせしめるような狡猾な面もあるという。現在の犬は、飼育種として飼いならされるうちに、オオカミの時に持っていた知能が失われているのかもしれない。アニメ「もののけ姫」に登場した巨大イノシシ、鎮西の乙事主(おっことぬし)の「わしの一族を見ろ!みんな小さくバカになりつつある。このままではわしらはただの肉として人間に狩られるようになるだろう」というセリフを思い出してしまった。

下水サーベイランス

旅行や会合の予定を立てる時、現在のコロナ新規感染者数を調べてみる人は多いだろう。とりわけ今後増えるかどうかは、予定がなくても気になるところだ。特に東京の感染数は、ここが増大すれば数日後には日本中で増え始めるので、地元のデータに加えてチェックしていた。が、最近この数字があてにならないような気がする。自己判断して検査を受けずに済ませてしまう人が増えたのではないだろうか。

そんな社会のムードに流されず、また、医療現場の負担を増やさずに地域の感染状況を客観的に判断できるデータとして、下水サーベイランスが注目されている。感染者は自覚症状の有無に関わらず糞便などからウィルスのRNAを放出してしまうので、下水中のRNA数を計測して地域の感染具合の指標とする方法である。これは海外では数年前から行われていたが、日本では5月に協会が発足したばかりの新しい手法である。
実際の取組は始まったばかりらしい”が、札幌市では今年の1月からデータを公開している。これを見ると現在は、減少傾向から横ばいに転じたが、なお高い水準にあるそうだ。ちなみに検査をするからと言って、下水からコロナに感染することはなく、あくまで地域の感染状況が見えるということだそうだ。

札幌市下水サーベイランス