STROH VIOLINがやってきた

本ブログには「60歳になってからバイオリンを始めてみた」というメインテーマがある。ネット上でバイオリンが思ったより安かったから買ってしまったのだが、そもそもバイオリンに興味を持ったきっかけがSTROH VIOLIN(シュトローヴァイオリン)という不思議な楽器を知ったことによる。

かれこれ10年以上前、世界の珍しい楽器を紹介するサイトで見つけ、販売しているサイトを探してみた。が、どこでも売っておらず、あってもぼったくりか怪しい業者だけだったので手を出せないでいたのだが、このたびたまたま出品されているのを発見し、手に入れることができた。
STROH VIOLINは、1900年にJohn M.A. Stroh氏によって発明された楽器である。当時、蓄音機はすでにあったが電気式ではなかったため、録音する際には、音量の小さいバイオリンは記録しにくかった。そこでラッパ管をとりつけて音を増幅したのである。やがて1920年ころから電気式の蓄音機やマイクが登場し、STROH VIOLINは歴史から姿を消していった。現在では骨董品か、タイ辺りで作られているレプリカしか、手に入れる方法はない。これはタイ製だと思われる。

海外から特殊な楽器を買うのには心配はあったが、以前アフリカの太鼓を買っていた頃の経験からすると、あまりにも特殊なものにはニセ物が存在しない。問題はコンディションだけであるが、届いた状態は良好だった。何箇所か気になる点はあり、特にブリッジは山形のカーブが平坦で、隣の弦を一緒に弾いてしまうので新品から削り出さなくてはならない。が、それも楽しみのうちである。8千円の激安バイオリンで試しておいてよかったと思う。

5 thoughts on “STROH VIOLINがやってきた

  • 6月 22, 2020 at 09:56
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    レプリカとは言っても、ちゃんと音が出るんですよね?。指板のネック部(ナット部)はギターと同じように牛骨など使っているようですね。そこから指板の振動を胴の部材に伝えてラッパに連動しているようですね。修理が終わったら、今度、ぜひ見せていただきたいです。

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    • 6月 22, 2020 at 17:38
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      音はなります。レプリカと言っても、本物がどれかわからないようなものですから、十分な迫力です。ちなみにブリッジの修正は終わったのでいつでもOKです。ぜひ見てもらいたいですね。

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  • 6月 21, 2020 at 05:07
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    オークションで入手した古いエレアコギ2本は何とか弾けるようにまでなりました。一本は小6の孫娘にあげましたが、何でも近所の友達(女児)もお小遣いで2万円台のギターを買ったらしく、初心者にしては早くもカーポが欲しいとか言い出しました。先日ネットで安いチューナーは買ったのですが、またネットで探します。教本と譜面台はギター本体よりもずっと前に入手していたものを与えました。音階から始める初心者ですが、何と?まさか?コードについて質問されました。私も苦手なコードですが、マゴマゴしていると孫に越されそうです。ヤバイです。

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    • 6月 21, 2020 at 16:04
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      それはタイムリーなプレゼントですね。そのころからやってれば、趣味としても相当なところまでいけますね。コード関係は、ギターならyoutubeに親切な動画がたくさんあります。

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  • 6月 21, 2020 at 04:55
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    一見して、さすがに驚きました。前情報では「ストロー・ヴァイオリン」と日本語でしたから、ストロー=麦わら?(細い形?)ぐらいに解釈していました。実際に細身のヴァイオリンには違いないでしたが、まさか?ストローとは作者のお名前だったとは?。そして、ヴァイオリンにトランペットかサックスのようなものが合体されているとは?驚きです。つまり我々の常識では、弦楽器か管楽器かと分けて考えますから、これは?まさに弦管楽器ですね。修理の楽しみがまた大変ですね。でも既に経験済みですから大丈夫ですね。完成が待ち遠しいですね。今度ブログに楽曲でなくても音階で良いので、音出しで本物のヴァイオリンやヴィオラとの比較音を紹介してください。私は、コロナ禍の真っ最中に仕事が無くなった間からトランペットの朝練を続けています。意外にも中国製でもバック製でも音は出るようになってきました。しかし未だ未だ安定した良音には程遠いですが、気長にやるだけです。

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