T型フォードは、1908年の発売以来1700万台が製造された名車で、世界初の流れ作業ラインが採用されるなど、技術、産業、経済史の上でも記念碑的な製品だ。そのスクラップを走行できるまでに修復する動画である。
ボディや車輪のスポークは木でできていて、馬車の名残がある。かと思えばドアにはウィンドウガラスを上下する仕組みが備わっている。すべてが簡素にできているので、分解、組み立てを見ていると、車に詳しくなくてもなんとなく構造や仕組みがわかってくる。修復にあたっているのは一人で、機械や金属の知識があるのは当然だが、木工やミシンがけ、椅子づくりまで一人でこなしてしまう。機械の力を使いこなす現代ならではのマルチ職人というところだろう。最後にドライブ映像があり、運転のしかたを説明しているが、室内は運転席と言うより押し入れに入ってるようだ。運転した感覚は自動車というよりトラクターだそうで、丘を登るときと下るときは違うとか、普通のブレーキはきかないとか、日本語字幕にすると解説も面白い。
タイヤも、ブレーキも、燃料も、ピストンシリンダも減るように造られています。お互いの利益のための暗黙の了解ですかね。電気自動車は電動モーターのボリューム代わりがブレーキのようなものですからボリュームOFF、つまりアクセルOFFでシフトダウンでのエンジンブレーキと同じような効果でジワリとブレーキング状態になり、むしろ従来のブレーキペダルは最終的に静止するための補助装置のようになります。こうなるとブレーキのローターやパッドの減りも減少しますから、メーカーの生産量も減少し、ガソリンやディーゼルエンジンも不要になり大変な事になりますね。反面、モーターのメーカーや半導体メーカーは急激な生産拡大で好景気になるでしょうね。それでもタイヤだけは未だしぶとく残りそうですね。
クルマがゴムタイヤで走るのはいつまで続くのでしょうね。タイヤは減るし、ガソリンは食うし、ブレーキも減って、税金まで取られてお金の掛かるシロモノです。世界各国で電気自動車への移行への話が持ち切りですが、あれはブレーキも減らずガソリンも食わないので、CO2削減の観点からも、クルマすべてが一旦電気に落ち着くのでしょうね。その後に水素とかが出てくるのでしょうね。
将来車がUFOみたいになっても、タイヤメーカーと税務署がある限り、タイヤはなくならないかもしれませんね。
アルカポネを思い出しました。サスペンションも工夫されていますね。でも木材を多用しているところは今と違いますね。ガソリンタンクも、エンジンもバッテリーも有りますし、サイドウインドウの上下ハンドルなども、ついこの間までと同じですね。考えてみればクルマの歴史は浅く、左程進化していないようにも思いますね。既に、ちゃんとしたゴムタイヤが生産されていたんですね。私は幼い頃、木炭自動車のエンジン始動までの工程を近くの農協のガレージに見に行くのが楽しみでしたね。あんなのが走っていたんですからね。
サイドウィンドウは、パワー式になる前はずっとああいう仕組みだったんですね。昔のドアは重かったですが、あんなに歯車が入っていたからだったんですね。